“変わらない人類の不条理さ”を表現、世界劇団「the replication-toyooka edition-」本日開幕
「世界劇団『the replication-toyooka edition-』」が、本日9月18日に兵庫・神鍋高原キャンプ場で開幕する。 【画像】世界劇団「the replication-toyooka edition-」より。(撮影:田所正臣)(他6件) 「the replication」は、「かながわパフォーミングアーツアワード2024」で初演された作品。劇中では、サミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」をモチーフにした“世界劇団版不条理演劇”が展開する。リクリエイト版となる「the replication-toyooka edition-」には、脚本・演出を手がける世界劇団の本坊由華子と、青年団の石松太一が出演。なお本作は、「豊岡演劇祭2024」フリンジセレクションの演目にラインナップされている。 開幕に際し、本坊は「変わらない人類の不条理さを、60分の時間で共有したい」とコメントした。公演は9月22日まで。 ■ 本坊由華子コメント 「the replication-toyooka edition-」が豊岡演劇祭にて開幕した。 サミュエルベケット「ゴドーを待ちながら」をモチーフにした60分の中編作品である。 本作品は今年3月、かながわパフォーミングアーツアワードにて初演を迎えた。 KAATの劇場空間で、30分という短くシンプルな構造で創作した。 今回は神鍋高原キャンプ場という、奥深い森林をバックに360度の円形舞台での上演だ。 森林のロケーションは、人類の起源であり、円形は時間の経過を思わせる。 声の反響も強く、俳優の声と山びこが行き交う。 現実の声か夢の声なのか分からなくなり、不穏で不安な状態へと観客を誘う。 超自然の場の力を借り、人類の起源を辿る超常現象を発生させるのだ。 変わらない人類の不条理さを、60分の時間で共有したい。 俳優は青年団の石松太一さん。 フィジカルが強く、エネルギーの限界突破をこじ開け、世界に没する俳優である。 戯曲の立ち上げからディスカッションを重ね、常に新しい扉を二人で開き続けてきた。 さあ、新しい上演の幕開けだ。 細胞になるべく、己と世界に没していこう。 ■ 世界劇団「the replication-toyooka edition-」 2024年9月18日(水)~2024年9月22日(日・祝) 兵庫県 神鍋高原キャンプ場 □ スタッフ 脚本・演出:本坊由華子 □ 出演 本坊由華子 / 石松太一