整理収納アドバイザーがおすすめする賃貸物件の選び方! 部屋探しや内見のポイントを解説
新年来る新生活に向けて気合が入っている皆さま。年末大掃除を成功させて弾みがついた方もそうでない方も、引越し前の物件の選び方や荷物整理の進め方次第で、すっきりと新生活を始めることができますよ。今回は、整理収納アドバイザーがおすすめする物件の見極め方と、今の時期こそやっておきたい不用品の手放し方について紹介していきます。(整理収納アドバイザー・米田まりな) 引越し会社おすすめランキング!全12社を徹底比較 部屋探し、何を条件に絞り込む?「いきなり内見」はNG!内見前に確認しておくべきこと内見当日。収納アドバイザーは新居のどこをチェックする?物が多い人は、今の時期から不用品処分の準備を
部屋探し、何を条件に絞り込む?
部屋探しにかかる時間は平均で1カ月前後といわれていますが、急な転勤など実際にはもっと短い時間で決断しなくてはならない方もいるかと思います。 いろいろと選択肢が多く迷う部屋選びですが、賃貸マンション・アパートの家賃を決める要素としては、「(1)立地 (2)広さ (3)設備」の3点に大別されます。収納充実は、この3つのうちだと「(2)広さ」が要素の一つとなりますね。 理想の新居を検索する前に、まずは今住んでいる住居について「(1)立地 (2)広さ (3)設備」の3要素をそれぞれ振り返ってみましょう。例えばこんな感じです。 今の住居の振り返り例 (1)立地:駅からの徒歩距離が遠い、通勤電車の乗り換えが煩雑、コンビニが近くて便利、スーパーが遠い。 (2)広さ:居住スペースの広さはまずまず、玄関と洗面所の収納棚が小さく物があふれやすい。 (3)設備:浴室乾燥機と宅配ロッカーがあり便利、玄関にオートロックがあり安心、ゴミがいつでも捨てられる。 家族と暮らしている方は、家族皆で意見を出し合いましょう。それぞれ一番何が気になっているか選んでもらうと、家族の意外な住居に対する価値観が分かります。 部屋の広さは工夫次第で変わる 3要素とも捨てがたいですが、全てを充実させようと思うと家賃が大幅に上がってしまうもの。引越し前後の努力で感じ方を変えられるのは「(2)広さ」です。持ち物を減らし、レイアウトを変えるだけで、同じ面積の家でも広く感じられますよね。 立地は毎日の通勤時間にダイレクトに影響しますし、設備の良しあしで家事の負担も大きく変わります。良い立地・良い設備で浮いた時間を日々の片付けに充てれば、面積が狭い物件でも部屋はスッキリ維持されるもの。「私は物が多いから、会社から少し遠くても広い家が良い」と決め込んでいる方も、今一度自分にとっての優先順位を見直してみてくださいね。 ちなみに広さの感覚をつかむために、今住んでいる住居の面積を調べることがまず有効ですが、他には国土交通省が定める誘導居住面積(※)も参考になります。例えば、都市部で2人暮らしをする場合、55㎡が豊かな生活基準、30㎡が必要不可欠な基準として定められています。(※国土交通省「住生活基本計画における『水準』について」) 物件間を比較する際、間取りだけでなく面積もしっかりチェックしましょう。50㎡の2LDKより、55㎡の1LDKの方が、実際に暮らしてみると広く感じるものです。