習いたての物理を投球動作に当てはめる!? 東大・渡辺向輝投手の魅力とは 父は元ロッテ“ミスターサブマリン”俊介氏
今秋の東京六大学野球でリーグ戦初勝利を挙げた東大の下手投げ右腕・渡辺向輝投手(3年・海城)がデイリースポーツの単独インタビューに応じた。元ロッテの“ミスターサブマリン”こと渡辺俊介氏(48、現・日本製鉄かずさマジック監督)の長男。取材した担当記者が渡辺の魅力を明かす。 ◇ ◇ 深い思考力と、それを言語化する能力。月並みな言葉になるが、渡辺の話は本当におもしろい。 例えば…。高校時代には習いたての物理を投球動作に当てはめたという右腕。「重心と回転の支点を考えて、どうすれば末端(リリース時)のスピードが速くなるかなと図に書いて」とプロ選手のフォームを観察した。 今オフは週3回、120球超えのブルペン投球を継続。一方、走り込みはしない。「アンダースローなので肘肩に疲労が来なくて、イメージは走り込みに近い。それで球数も投げられるようになったので」。自分で考え、自分で取捨選択する。 “先生”としても優秀!?SNSを通じ「全国のアンダ-スローとつながってる」と渡辺。今夏には北海道大の下手投げ右腕が夕張メロンを手土産に“入門”に訪れたという。話題性にとどまらない魅力がつまった青年の瞳は、輝いて見えた。(デイリースポーツ・間宮涼)