【春高バレー】洛南3回戦進出 日本代表高橋藍が注目する中上烈が躍動「今日は80~85点の間」
<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)男子:洛南2-0弘前工>◇6日◇2回戦◇東京体育館 昨年の全国総体4強の洛南(京都)が、弘前工(青森)を2-0のストレートで下し、3回戦に駒を進めた。高校No・1スパイカーの呼び声の高い中上烈(3年)の多彩な攻撃で相手を翻弄(ほんろう)した。女子は日本代表経験のあるエース秋本美空主将(3年)を擁する共栄学園(東京)が、福井工大福井に快勝。7日は準々決勝まで開催され、4強が出そろう。 ◇ ◇ ◇ 高橋藍に迫る最高到達点345センチの中上が躍動した。第1セット(S)からコースをついた強烈なスパイクや相手ブロックに力負けしない猛攻で、14点差での先取に貢献。第2Sも勢いを止めず、チームをストレート勝ちに導いた。 軌道修正がいきた。前日5日の1回戦で勝利も「自分だけが足を引っ張った。点数を付けるなら20点」と納得できなかった。試合後、トレーナーからのアドバイスや自身の試合動画を分析。視野が狭かった自分のプレーに気づいた。自分を見つめ直したこの日は「今日は、80~85点の間です」と自らに合格点を与えた。 中学時代から全国大会で優秀選手賞を受賞するなど脚光を浴びてきた。高校入学後は190センチの長身をいかして1年からエースとして活躍。今大会前には目標でもある日本代表の高橋藍から注目選手に挙げられていた。 今日の3回戦では、川内商工(鹿児島)を迎え撃つ。「弱いところをつかれずに、自分が決めきれれば。しっかり頭の中でイメージして挑みたい」。2028年ロサンゼルス大会出場も期待される高校No.1スパイカーが最後の大舞台で、まだまだ進化を続ける。【高橋香奈】 ◆中上烈(なかがみ・れつ)2006年(平成18年)6月5日生まれ。滋賀県長浜市出身。小学3年時に姉川ウイングスでバレーを始め、長浜北中、洛南高と進学。1年からエースとしてチームをリード。24年8月、全国高校選抜に選出。190センチ。最高到達点は345センチ。ポジションはアウトサイドヒッター。