中央車線を直進専用に 兼六園下交差点、渋滞緩和へ
石川県警は19日、橋場町方面から兼六園下交差点へ進行する3車線のうち、中央の車線を直進専用に変更した。周辺の交通渋滞緩和を図るためで、12月20日まで交通状況の変化を調査し、周辺交差点の信号の周期などを調整する。 【写真】橋場町方面からの中央車線が直進専用となった兼六園下交差点=19日午前11時、金沢市兼六元町 兼六園下交差点は、10月17日に、歩行者の横断と車の通行を分ける「歩車分離式」に切り替わった。これに伴い、橋場町方面から進行する中央の車線が「直進と右折」から右折専用となった。 歩車分離で歩行者の安全確保に効果があった一方、ラッシュ時などの渋滞が慢性化していた。このため、右折専用2車線から中央車線を直進のみに切り分けることで、車がスムーズに進行できないか、周辺の信号のタイミングを調整するなどして、歩行者の安全確保と交通の円滑化を目指す。 ●車の流れ円滑に 県議会委で説明 兼六園下交差点の渋滞に関しては、同日の県議会文化商工公安委員会でも取り上げられ、西村和市県警交通部長は通行区分を変更したことで車の流れがかなり円滑になったと説明した。 西村交通部長は「横断歩行者を守るのが最優先だが、渋滞が長くなりすぎるのは県民の理解も得られない」と強調した。