先月亡くなった父の「クレジットカード明細」を確認。契約していたサブスク「1590円」の請求が来てるけど、支払う必要はある? IDやパスワードが不明でも「解約」できるの?
遺族が困らないように備える「デジタル終活」のポイント
国民生活センターは、先ほど紹介したような問題で遺族が困らないよう、「デジタル終活」を行うことを勧めています。デジタル終活の具体的なポイントは次の通りです。 ■遺族がロックを解除できるようする 万一のときに遺族がスマホやパソコンのロックを解除できるよう、パスワードを確認できるようにしておきましょう。一方で、第三者に知られるとトラブルの原因となりますので、管理方法には十分に注意が必要です。 ■契約しているサービス名やID・パスワードを整理する オンラインで契約すると、契約内容がメールなどで交付される場合が多く、遺族が把握できない可能性があります。契約しているサービス名とID・パスワードは日頃から整理しておきましょう。アプリを活用することで、ID・パスワードを効率的に整理できるのでおすすめです。 ■エンディングノートを活用する エンディングノートとは、万一のときに備えて、遺族に残すべき情報を記録しておくためのノートです。スマホのパスワードや契約中のサービスの整理にも活用できます。 ■アカウントにアクセスできる人を指名するサービスを活用する Apple、Googleなどのソフトウエア提供事業者によっては、契約者本人が亡くなった場合に、アカウント情報にアクセスできる人をあらかじめ設定できるサービスを提供しています。遺族がアカウントにアクセスできるようになれば、サブスクの解約などもスムーズに進められ効率的です。
デジタル終活を行って遺族の負担を軽減しよう
サブスク契約者本人が亡くなっても、そのことをサブスク事業者が認知していなければ契約が継続され、発生した料金は遺族が支払わなければなりません。また、解約したくてもID・パスワードが分からないために時間がかかってしまうケースもあります。 これらのトラブルを未然に防ぐために、特に高齢の家族とはデジタル終活について話し合っておくことが大切です。そして、万が一はいつやってくるかわかりません。自身のデジタル遺品で家族が困らないように、IDやパスワードなどの情報は整理しておきましょう。 出典 独立行政法人国民生活センター 今から考えておきたい「デジタル終活」-スマホの中の“見えない契約”で遺された家族が困らないために- 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部