『SEED FREEDOM』ラスボスが“ロトの勇者”? 1万いいね獲得の“さまようロトの鎧”制作秘話
今年1月に公開され、大ヒットを記録した映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。本作の“ラスボス”として圧倒的存在感を放った「ブラックナイトスコードカルラ」を、実力派モデラーのアフロ(@rofua)さんが大胆にカスタム。『ドラゴンクエスト』シリーズの勇者ロトをイメージしながら、より“騎士感”のある機体に仕上げ、1万件を超えるいいねを獲得した。本作制作の背景を聞いた。 【アザーカット】”騎士感”半端ない「ブラックナイトスコードカルラ」<ほか「騎士ガンダム」的作品も>
■“劇中のボス”を作りたくなるのがファンとしての性
――本作の話に入る前に、映画は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』をご覧になって、どのような印象をもたれましたか? 【アフロ】新キャラや新モビルスーツ(MS)も登場して、終始楽しめました。それと主人公たちのわだかまりも解消し、それぞれの一歩につながったいい作品だと思います。公開後に発売されたガンプラを使って、モデラーの皆さんが個性であふれてる作品を作られていますが、私の作品よりもっと複雑で高度な力作も多いので感心させられます。 ――アフロさんの作品も素晴らしい精度です。本作『HG ブラックナイトスコードカルラ』は、なぜ制作しようと思われたのですか? 【アフロ】劇中のボスですからね。やはり作りたくなるのがファンとしての性でしょうか。 ――その気持ち分かる気がします。何か特別な思い入れがあるのですか? 【アフロ】劇中のボスですから、期待してました。カルラ自体はボスと言いつつ、ヒロイックな白で金色の縁が西洋の“騎士感”のあるデザインであることが印象的でしたし、武装もストライクフリーダムに“既視感”のある武装でしたね。 ――もともとのデザインもさることながら、本作では“騎士感”が見事に引き立てられていますね。 【アフロ】ありがとうございます。ただカルラ自体がすでに騎士として仕上がった機体なので、その恩恵がほとんどですね。それに思いついた色とシヴァのパーツをミキシングしただけです。 ――“ロトカラー”にされた理由は? 【アフロ】それはもうタイムリーに、『ドラゴンクエスト3』のリメイクが出るので「ほなロトカラーにするか」って言う単純な理由でしたね(笑)。ちょうど制作中だったので、いいタイミングでした。ロトについてはやはりゲームをたしなんだ身としては、伝説の勇者ロトですからね。兜、盾、鎧、剣と全て揃えた時の感動はひとしおです。