静岡学園が日章学園に競り勝つ!準々決勝進出で3戦21発の神村学園との決戦へ
7月30日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)3回戦が行われ、JヴィレッジP1の第1試合で静岡学園(静岡)が日章学園(宮崎)を2-1で下し準々決勝に駒を進めた。 【フォトギャラリー】日章学園vs静岡学園 1.2回戦を接戦の末勝ち上がってきた両チーム。この試合も1点を争う接戦となった。 序盤から主導権を握ったのは静岡学園。4分、右CKを獲得するとDF6鵜澤浬(3年)の上げたボールにDF3岩田琉唯(3年)が「浬からは良いボールが来るので、どこに来るのかもわかっていたので走り込んで合わせるだけでした」と頭で突き刺し先制する。 幸先よく先制に成功した静岡学園はその後もMF14加藤佑基(3年)、MF10山縣優翔(2年) 、DF5野田裕人(3年)が連動して右サイドからチャンスを量産。クーリングブレイク後はMF16原星也(3年)と鵜澤の左サイドも活性化し分厚い攻撃を展開。しかし、FW13乾皓洋(3年)のシュートがポストに嫌われるなど追加点を決めることができない。逆にここを耐えた日章学園は前半ラストプレーとなった35+5分に、こぼれを拾ったFW13矢野瑛大(1年)がドリブルから右足で同点ゴール。試合は振り出しに戻りハーフタイムへ。 後半の立ち上がりは日章学園が攻勢を仕掛ける。36分にはMF6小峠魅藍(3年)のロングスローからネットを揺らすも、これはボールが誰にも触れず直接ゴール入ったとしてノーゴールに。すると45分、静岡学園はシュートのこぼれを拾った山縣が「相手のロングボールで押し込まれていたので結構きついなと思っていたんですが、そこでチャンスが来てゴール前に入ったら絶対振り抜くと決めていた」と右足で勝ち越しゴールを奪った。 ここから日章学園も同点ゴールを目指し反撃に出る。しかし、終盤のパワープレーも実らず、最後までゴールをこじ開けることができなかった。クリアボールがクロスバーを叩きオウンゴールになりかけたシーンもあった静岡学園だったが、なんとか逃げ切りに成功し3回戦を突破した。 試合後、静岡学園の川口修監督は「前の試合が自分たちらしくできなかったので、今日の試合は自分たちのスタイルを貫いてやろうということで、前半からボールを握りながら先制点も取れましたし、内容的には良かったと思います」と静学らしく攻め続けられたと試合を振り返った。 これで準々決勝に進出を決めた静岡学園。次戦の相手は21得点無失点で3試合を勝ち抜いてきた神村学園だ。指揮官は「プレミアで1度やっていますけど、非常に攻撃的なチームですので、自分たちも攻撃力で負けないように準備したいと思います」と攻撃的なスタイル同士の対決に向けて意気込みを語った。 (文・写真=会田健司)