『NISMO FESTIVAL 2023』開幕! メインステージのトークショーも復活。3号車Niterraの千代勝正「記憶に残る戦いができた」
12月3日、富士スピードウェイで『NISMO FESTIVAL 2023』が開幕した。 【動画】佐藤琢磨&中嶋一貴、スーパーフォーミュラで鈴鹿サーキットを”まさかの”逆走?? シーズンを戦ったニッサン系ドライバーやチーム監督、マシンが集結し、ファンとの交流を深めるNISMO FESTIVAL。途中、コロナ禍で開催が途絶えたものの、2022年に3年ぶりの開催を果たした。 24回目を数える今年は、メインステージでのトークショーも復活。ステージ最初のイベントではスーパーGT GT500クラスのドライバー8名が揃った。 1号車MARELLI IMPUL Zの平峰一貴が相棒のベルトラン・バゲットに押されいきなり腹ばいで登場したかと思えば、3号車Niterra MOTUL Zの高星明誠がみっちゃん、23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生がまっちゃん、ロニー・クインタレッリがクルムさんと自己紹介するなど、エンジン全開でファンを沸かせた。 今シーズンの振り返りに話題が移ると、最終戦のもてぎで痛恨のスピンを喫した高星が挙手し、「スピンしました!」と自己申告。場を和ませた。 1号車はバゲットが「すごい難しいシーズンだったけど、昨年タイトルを獲ったからOK牧場!」と決め台詞。天候が味方せず、歯車の噛み合わない1年を過ごした24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの佐々木大樹は、「抜かれたランキングは1位だと思います」と苦笑いした。 開幕戦でポールトゥウィン、第3戦で大クラッシュ、第5戦の失格と波瀾万丈のシーズンを過ごした23号車は、松田が長年の相棒であるクインタレッリとの絆を感じられるエピソードを披露。大クラッシュによる負傷の後、クインタレッリは松田の声が聞けるまでイタリア帰国を悩んでいたのだという。寒いとまだ足が痛むという松田に、クインタレッリは「後でおんぶしてあげる」と優しい言葉をかけていた。 最後までタイトル獲得の権利を残し、最終戦もてぎの決勝レースの大半で首位を走行しながら、痛恨のスピンもありタイトルを逃した3号車の千代勝正は「チャンピオンは獲れなかったですが、記録ではなく記憶に残るシーズンは作れたと思う」と胸を張った。 もてぎ戦については、「(雨が得意な)ミシュランが今年最後ということで、最終戦は僕たち結構雨乞いしていたんですけど、まさかあんなに中途半端だとは思わなくて!」と当時の心境を振り返った。 首位走行中に痛恨のスピンを喫した高星は、その日の晩御飯である焼肉定食を千代に奢ったというエピソードの後もスピンに関する話題が続くと、「もうやめてもらっていいですか!」と思わずストップ。漫才のような流れに、スペースに収まりきらないほど集まったファンも爆笑だった。 残念ながら富士山は雲に隠れてしばらく出てきそうにないが、暖かい日差しもある穏やかな天候の中で開幕したNISMO FESTIVAL。この後も、コース上やパドック、イベント広場で様々な催しが予定されている。 なおイベントの様子は、NISMOの公式YouTubeチャンネルで配信中。現地参加出来ないファンの方も、そちらでイベントを楽しんでみてはいかがだろうか。
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