金星探査機「あかつき」の観測成果 JAXA会見(全文4完)2020年度末まで運用したい
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日午後2時から記者会見を行い、金星周回軌道に投入してから4年を迎える金星探査機「あかつき」の観測成果を説明した。 【動画】金星探査機「あかつき」軌道投入から4年 JAXAが観測成果を発表 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「金星探査機「あかつき」軌道投入から4年 JAXAが観測成果を発表(2019年11月19日)」に対応しております。 ◇ ◇
2023年ごろまで運用の予定だったのでは?
NHK:NHKの【キヌタ 00:52:52】です。ありがとうございました。中村さんにお尋ねしたいと思いますけれども、私の誤解であれば申し訳ないんですけど、去年の会見で「あかつき」の運用、2023年ごろまで運用する予定だということをお話をされたように、YouTubeの動画上ではなっていたんですけど、冒頭のご説明だと2020年末というご説明になっています。これは何か理由があるんですか。 中村:去年と今年は事情が違うということもありますが、JAXAで延長審査というのをしまして、そして延長を、お金を出してあげますよと言われているのが2018、2019、2020年度ですから、2021年3月までは運用をしてもよろしいということになっています。それ以降も、燃料がちゃんとあって、それから観測機がちゃんと動いて、それから新しい成果が出るようであれば、それ以降も観測を続けることを審議しますよということになっているので、取りあえずはゴールを2021年の3月に置いているということです。 NHK:2023年ごろではなくなったのは、どういう理由なんですか。 中村:あのころは燃料がもうちょっとあるかなとは思っていたんですけど、今のところ1000グラムぐらいで、だいたい30で割ると、3年間ぐらいですよね、今から、今現在ですね。だから、そうすると2022年度ぐらいには燃料が尽きるかなと思っていますが、もしかするともうちょっとたくさんあって、パイプの隅に詰まっているとか、ちょうど自動車の燃料系みたいなものです。最後よく分からないんです、ということで、頑張れるところまで頑張りますというのがわれわれの気持ちです、いいでしょうか。 NHK:つまり燃料自体は2022年まで使えるんだけど。 中村:使えるかもしれないし、もしかするとあしたなくなるかもしれない。 NHK:じゃあ、だとすると2022年まで使えばいいと思うんですけど。 中村:いや、あるかどうかはよく分からない。あれば2022年まで使えばいいし、それからJAXAでの審査というのがあって、われわれがやりたい、やりたいと言っても必ずしもそのとおりになるとは限らない。もうおやめなさい、と言われることもあるわけですよ。 NHK:つまり燃料はあるけどJAXAでの審査で2021年3月までの運用というふうに決まっているということなんですか。 中村:今のところは、そこまでは認めている。それ以降に関しては、これから審査しますということです。 NHK:分かりました。 司会:では次の質問のある方。では一番後ろの方。