県、病院経営危機のJA新潟厚生連を財政支援 花角英世知事が表明「事業継続支えていきたい」
新潟県の花角英世知事は12月25日の定例記者会見で、病院経営の危機に陥っているJA県厚生連に対し、県が財政支援を行うことを表明した。具体的な金額は明らかにしなかったが「事業継続をしっかり支えていきたい」と語った。 【画像】新潟県内の県立病院と厚生連病院 新潟県内で11病院を運営する県厚生連は多額の赤字を抱え、改革を進めなければ2025年度にも運転資金が不足する恐れがある。病院事業への影響が懸念され、県や病院立地自治体に財政支援を求めている。 県はこれまで財政支援について、県厚生連の経営改善の見通しを踏まえて「検討する」としてきた。 会見で花角知事は、県厚生連は経営改善計画を年度内に取りまとめるが、それでも2025年度中の資金不足の懸念は変わらないと説明。その上で「地域医療を支える大事なネットワークだ。医療提供に支障が生じないように、事業継続を担保する意味で支援していく」と話した。