小池百合子知事「東京大改革3・0を進める」東京都知事選3選出馬を正式表明
東京都の小池百合子都知事(71)は12日、東京都議会の本会議で発言を求め、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に3選出馬する意向を正式に表明した。2期目で訴えた公約「東京大改革2・0」を進化させた「東京大改革3・0」を掲げて、都知事選を戦う考えを示した。 【一覧】都知事選主な立候補予定者 小池氏は本会議で、この2期8年を「全身全霊をかけて取り組んだ」と振り返った上で「さまざまな課題が顕在化する都政で、先駆的な政策を行ってきた。018サポートなどの取り組みは国をも動かしてきている。持続可能な社会と力強い歩みを、今、ここで止めてはなりません。都民が第1。都民のため、もっと東京をよくしていきたい」と訴えた。 その上で「もっとバージョンアップさせた東京大改革3・0を進めていく。その覚悟をもって、7月の東京都知事選への出馬を決意いたしました。もっともっと、都政の発展へ全力を尽くしていきたい」とも訴えた。 当初は5月29日の都議会開会日に表明を予定したが、同27日に蓮舫参院議員(56)が都知事選参戦を電撃表明して注目を集めたことで戦略を変更し、出馬表明のタイミングを見極めていた。 小池氏は2016年都知事選で、自民党候補らをやぶり圧勝で初当選。コロナ禍の2020年に再選され現在2期目を務めている。 無所属で出馬する見通しだが、自民党東京都連の萩生田光一会長は10日、「この4年間の小池都政と自民党との歩みを確認し、小池さんが3選出馬をするなら支援をする方向で考えていこうということになった」と述べ、自民都連として支援する意向を示した。 ただ、裏金問題で大逆風のさなかにあり全国の選挙で負け続けている自民党の表だった支援はマイナス要素でしかない。小池氏側は、政党に準じた選挙運動が認められる「確認団体」を設立し、その団体を通じて自民党や公明党、小池氏を支える地域政党「都民ファーストの会」が支援する、複雑な「ステルスサポート」案が検討されている。 「ステルスサポート」については有権者の理解が得られるかどうかは不透明で、支援のあり方について、小池氏サイドの最終調整は続いているとみられる。 東京都議会は、小池氏の出馬表明宣言をもって閉会した。都知事選にはこれまで40人前後が立候補を表明しており、約1週間後に告示が迫った首都決戦への準備が、本格化する。