メインイベントの志朗vs田丸辰はバッティングでノーコンテスト。ともに早期の再戦を希望【RISE】
RISEの年間最大のビッグイベント「RISE ELDORADO 2024」(3月17日、東京・東京体育館)のメインイベントで行われた「RISE世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ」で王者の志朗(BeWELLキックボクシングジム)が初防衛戦で田丸辰(TRY HARD GYM)と対戦した。 試合は1R終盤に起きたバッティングで志朗が鼻骨を骨折。2R開始直後にドクターチェックが入り、試合続行不可能という裁定が下され、試合はノーコンテストとなった。 試合後の会見で志朗は「不完全燃焼なんですが、事故みたいなものなので誰も悪くない。早く治してすぐに試合をしたいという思いはあります」と淡々と試合を、鼻骨骨折については「1回折れたことがあって、その時の感覚と似ていた。下手したら折れているなという感覚はあった。セコンドには“もしかしたら折れてるかもしれない”と言った。血が結構噴き出したので、レフェリーが来た時に“折れてるかも”と伝えた」などと振り返った。
田丸については「本当に1Rだけなんで。お互いにフェイントの掛け合いとか駆け引きとかができて。アグレッシブさはなかったと思うが、2人だけでフェイントの掛け合いで対話じゃないですが、そういうことはできていた。ハイレベルな攻防はできそうな予感があったし、自分の攻撃がはまりそうだったし、相手が狙っていることも分かったので、面白い試合になりそうな気がしていたが、こういう結果になって自分自身、不完全燃焼。申し訳ないという感じがすごくある」と語り、再戦については「ケガが治ったら、ダイレクトリマッチでいいんじゃないかと思っている」と前向きな姿勢を見せた。 一方、田丸は「本当に相手の志朗選手もそうですし、関係者の皆さん、お客さんだったり、皆さんに申し訳ないという気持ちでいっぱいです。バッティングで当たったときは反射的に“ごめんなさい”と言ったんですが、その時はがっつり当たった感じはしなかったが、よくよく考えたら、ちょっと“ぱきっ”という音が聞こえた気もするし、ラウンドが始まる時に鼻血が出ていたので、もしかしたらというのはありました」と試合を振り返った。