また落書き 明治神宮の鳥居に「漢字」で 靖国神社の塀にも
日テレNEWS NNN
11日、東京・千代田区の靖国神社の塀に漢字で落書きされているのが見つかりました。近くの塀にも同様の落書きが確認されたということですが、渋谷区にある明治神宮の鳥居にも鋭利なもので彫られたような漢字が見つかっていて、警視庁が器物損壊事件として捜査しています。
参拝客が東京・明治神宮の様子を撮影しました。鳥居のまわりに警察官が集まり、何かを確認しているのがわかります。 この柱、よく見ると鋭利なもので彫られたような跡が。うっすらとですが、漢字で「張」「潤」と書かれているように見えます。さらに、この文字のまわりにも傷つけられた跡がありました。 多くの参拝客が訪れる明治神宮で起きた鳥居への落書き被害。 明治神宮(110番通報) 「鳥居に文字が彫られている」 警備担当の職員が10日の昼ごろ発見したといいます。
被害を受けたのは、原宿駅から本殿へとつながる参道の途中にある「第二鳥居」。今年6月に明治神宮側が鳥居を確認した際には異常がなかったといいますが、これ以降の確認はなく、10日に気づいたということです。 実は第二鳥居は相次ぎ落書き被害に遭っていて、今回の「張」「潤」の上には大きく「檜(ひのき)」の文字が。これは今年6月に書かれたものだといいます。 明治神宮ではここ数年、鳥居への落書き被害が続いていて、第一鳥居では建て替え直後に落書きが。今は対策として柵を作って近寄れないようにしているということです。 警視庁は今回の落書きについて6月以降に何者かが傷をつけたとみて、器物損壊事件として捜査しています。
そして、落書き被害は11日に靖国神社でもありました。 午後4時半すぎ、警察官や神社の職員らが集まって拭き取り作業をしていたのは神社を取り囲む石の塀です。 近くを歩いていた小学生 「落書きみたいなものがある」 捜査関係者によると午後3時すぎ、近くを歩いていた小学生が落書きを見つけ、付近を警備する警察官に伝えたことで発覚。書かれていたのは漢字で「死」という文字だといいます。 今回の落書きについて靖国神社側は被害届を提出していませんが、靖国神社では過去にも落書き被害が。今年5月、中国籍の董光明容疑者らが石柱に、赤色のスプレーを使って英語で「トイレ」と落書きした疑いがもたれていて、事件直後、中国に帰国していた董容疑者は、私たちの取材に福島第一原発の処理水放出への抗議のためだったと主張。 董容疑者 「靖国神社はトイレだから『toilet』と落書きした。世界の人々が利用する海を汚すなら、私は日本人が最も崇拝している精神信仰のところでやる」 董容疑者は警視庁公安部に指名手配されていましたが、今年8月、中国の警察に別の事件で拘束されています。 再び起きた“落書き”。今回の被害では近くの塀にも同様の落書きが確認されたということです。 (11月11日放送『news zero』より)