退団示唆のラッシュフォードは3戦連続メンバー外、アモリム監督の考えは?「彼の周りには…」
マンチェスター・ユナイテッドを率いるルベン・アモリム監督が、去就に注目が集まるイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードに再び言及した。イギリスメディア『スカイスポーツ』が23日に同監督のコメントを伝えている。 【ハイライト動画】マンUはボーンマスに敗れリーグ戦連勝ならず 現在27歳のラッシュフォードはマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー育ちで、これまで“赤い悪魔”一筋のキャリアを積んでおり、2018-19シーズンからは背番号10を着用。ここまでの道のりでは紆余曲折もあったものの、マンチェスター・ユナイテッドでは公式戦通算426試合出場138ゴール63アシストを記録するなど、長きにわたって主力として活躍を続けてきた。 だが、2-1と逆転勝利を収めた15日のプレミアリーグ第16節マンチェスター・シティで、ラッシュフォードは突如メンバーから外れた。今季はエリック・テン・ハフ前監督時も含めて、当時までの公式戦全24試合に出場して7ゴール3アシストを記録していただけに、この決断には大きな注目が集まったが、アモリム監督はマンチェスター・シティ戦でラッシュフォードをメンバー外とした理由を「練習中のパフォーマンスによるもの」と説明していた。 その傍ら、17日にラッシュフォードが母校の小学校を訪れた際、ジャーナリストのヘンリー・ウィンター氏によるインタビューにおいて、「個人的には新たな挑戦と次のステップに向けた準備ができている」と退団を示唆。この発言の後、アモリム監督は「私はただマーカスを助けたいだけ。彼がいると我々はもっと良くなるし、マーカスが過去に見せていた最高のレベルに押し上げるために、さまざまなことを試していく」などと同選手に寄り添う姿勢を示し、あくまで他の選手も含めたメンバー選考の一環あることを強調していたが、ラッシュフォードは同試合も含めると現在は公式戦3試合連続でメンバー外が続いている。 このような状況のなか、アモリム監督は23日に『スカイスポーツ』に対して、現在のラッシュフォードについて「難しい状況だ」と発言。「彼のような偉大な選手の周りには、多くの人々が存在している。選手の当初の考えとは違う選択をせざるを得ないこともあるんだ。それは理解している」と話し、ラッシュフォードの発言の“原因”は選手だけにないという考えを伝えた。その上で、次のように言葉を続け、ラッシュフォードをサポートする姿勢を貫いている。 「私は常にマーカスを助けるためにここにいる。私は私がしなければならないことをするだけだ。インタビューを受けることを決めたのはマーカス自身ではない誰かなのかもしれないが、実際にインタビューは行われた。その背景も理解している」 「私は監督であり、監督の立場として、選手たちのパフォーマンス向上やトレーニング方法の改善に重きを置いている。それ以外のことは、時期が来たときに対処するのが、私にとってもクラブにとっても良いことだ」 「今はマーカスを向上させることに集中している。なんて言ったって、我々にはマーカスのような才能ある選手が必要だ。今はインタビューのことは忘れて、ピッチで何が見られるかについてのみ考えている」 この報道のあとには、スペインメディア『マルカ』によって、パリ・サンジェルマン(PSG)、バルセロナ、さらにはアーセナルなど欧州の複数クラブがラッシュフォードに関心を示していると報じられた。まもなく冬の移籍市場の幕が上がるが、ラッシュフォードの未来はどこにあるのだろうか。
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