「バラエティ制作現場は無法地帯」…韓国の組合が告発「スタッフが作家の首絞め」賃金も未払い衝撃実態
「バラエティ番組の制作現場は無法地帯になっています。法律の保護をまともに受けられないのが現実だ」 「見えちゃうかな?」…韓国プロ野球リアリーダー「大胆なミニスカートで」妖艶な応援写真 韓国のメディア労働人権センター(以下、人権センター)と放送作家組合は、9月11日にソウル地方雇用労働庁で記者会見を開きこう訴えた。両団体の告発によると、韓国のバラエティ制作現場は混迷を極めパワハラや賃金の未払いなどが横行しているという。 「人権センターなどが問題視したのは、6月30日に南部・釜山(プサン)で起きたトラブルです。当日は、美術系バラエティ番組の撮影が行われていました。騒動の原因になったのは、番組を取り仕切る幹部スタッフAの言動です。 ある放送作家の構成が気にくわなかったか、『しっかりしろ!』と彼を怒鳴りつけ激しく叱責。なだめようとした別の作家に対してもAは激高し、首を絞めるなどの暴行を働いたとされます。その様子はエキストラの一般人や他の多くのスタッフが目撃していました」(韓国紙記者) ◆9つの番組で約80人 トラブルは撮影現場で収まらなかった。放送作家6人がこのパワハラに抗議し、Aの所属する制作会社へ厳しい措置を求めたのだ。しかし……。 「7月9日に、抗議した放送作家たちは納得のいく理由を示されないまま全員解雇されてしまいます。作家らは人権センターに相談。今回の告発にいたったんです」(同前) 人権センターによると、こうしたトラブルは韓国の多くのバラエティ制作現場で頻繁に起きているという。 「9月11日の記者会見では、衝撃の実態が明らかにされました。パワハラだけでなく、賃金の未払いも横行していたんです。人権センターによると、今年寄せられたケースだけでも、未払いは9つの番組で約80人のスタッフにおよぶとか。総額は6億ウォン(約6300万円)にのぼります。 労働環境はかなり劣悪。番組の意向で、下請け会社のスタッフは昼夜問わず不規則に長時間働かされているそうです。不満を訴えたり抗議すると、前述の放送作家たちのように突然解雇されることも珍しくないといわれます」(別の記者) 混乱する韓国のテレビ界。人権センターは、労働庁に環境改善の陳情書を提出するという。
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