「いびしない愛」で姉妹役の南沢奈央・東風万智子、可児市での滞在制作を絶賛「本当に楽しい」
「ala Collectionシリーズvol.15『いびしない愛』」が、10月9日から14日まで岐阜・可児市文化創造センターala 小劇場、10月25日から31日まで東京・吉祥寺シアターで上演される。これに先駆け、昨日9月19日に可児市文化創造センター alaで記者会見が行われた。 【画像】ala Collectionシリーズvol.15「いびしない愛」チラシ表(他5件) ala Collectionは、演劇界の第一線で活躍するキャストやスタッフが、約1カ月岐阜県可児市に滞在しながら演劇作品を創作し、その作品を全国に向けて発信する、可児市文化創造センター alaによるプロジェクト。今回は、竹田モモコの第26回劇作家協会新人戯曲賞受賞作「いびしない愛」を、マキノノゾミの演出で立ち上げる。劇中では、小さな工場・富田商店の事務所を舞台に、姉妹の物語が描かれる。経営不振の富田商店を切り盛りする次女・喜美子は、コロナ禍で工場が止まったことにホッとしていたが、姉のしおりは工場を再び動かそうとしていて……。出演者には、喜美子役の南沢奈央、しおり役の東風万智子のほか、佐藤祐基、内藤裕志、長江英和が名を連ねている。 記者会見で、マキノは「竹田モモコさんはこの作品で、劇作家協会新人戯曲賞を受賞しました。戯曲としても大変優れています。僕は最終審査員だったので、この作品を読んで、もう本当に笑い転げました。ユーモラスなだけではなく、『人が生きるってどういうことだろう』とか、『もっと楽に生きてもいいんじゃないか』と、観た後に明るい気持ちになれる作品だと思います。可児に滞在してお芝居を作るのは、今回で3回目です。 毎回来るたびに満喫して帰っております。演劇の稽古に集中できる状況は、とてもありがたく、これ以上望めないくらいコンディションの良い環境の中で稽古させていただいています」と思いを述べる。 南沢は「私は地方に滞在しながら舞台を制作、そして公演を行うという、こういった形の作品は初めてなので、この土地に来るまでは、正直、馴染めるかなとドキドキしながら来ましたが、今は本当に毎日楽しく過ごさせていただいております。そして大変驚いたのは、可児での、ala Collectionの知名度の高さです。皆さんが演劇自体に興味を持ってくださってることが本当に嬉しく思ってます。街全体で皆さんが応援してくださるんだなっていうのを感じながら、日々稽古を行うことができています」と可児市の魅力に触れる。東風も「こんなに贅沢な時間を過ごしていいのかっていうぐらい、 自転車でいろんなところに行って、美味しいお野菜に毎日出会い、市民サポーターの皆様もとても美味しいものを教えてくださったりして、 内側から健康になって、元気になっていく感じがしていています。演劇にこんなに贅沢に向き合える時間っていうのは、本当になかなかないので、すごくありがたく、可児を楽しみながら作っております」と語った。 ■ ala Collectionシリーズvol.15「いびしない愛」 2024年10月9日(水)~2024年10月14日(月・祝) 岐阜県 可児市文化創造センターala 小劇場 2024年10月25日(金)~2024年10月31日(木) 東京都 吉祥寺シアター □ スタッフ 作:竹田モモコ 演出:マキノノゾミ □ 出演 富田喜美子:南沢奈央 富田しおり:東風万智子 諫山圭吾:佐藤祐基 坂元昭信:内藤裕志 吉田喜八郎:長江英和