だんじりが歴史ある街並みを走る 大阪・平野郷夏まつり
だんじりが歴史ある街並みを走る 大阪・平野郷夏まつり THE PAGE大阪
大阪市平野区内をだんじりが駆け抜けることで知られる「杭全(くまた)神社 平野郷夏まつり」が11日から始まり、12日朝からは同区内9町のだんじりが街を走り始めた。「コンチキチン」というだんじり囃子と「ヨイヨイ」という掛け声が響きわたり、街中でにぎわいを見せている。同まつりは14日までで、だんじりは13日も走る。
300年以上の歴史があるまつり
同まつりは300年以上続く歴史のあるもので、商売繁盛を祈願し行われる毎年恒例の行事。また、JR大和路線・地下鉄谷町線平野両駅の近くで行われるため、遠方から多くの人が見に来るなど、にぎわいを見せている。 また、同区内は古くに建てられた長屋などが多く残っており、その中をだんじりが通る光景に歴史を感じると写真愛好家の間でも知られており、同日も朝からカメラを手にだんじりを追いかける人の姿も多く見られた。
ご祝儀も、感謝と家内安全祈願し大阪手打ち
9町のだんじりが同日午前から蔵を出てスタート。同区「西脇」のだんじりも、掛け声とともに元気よくスタートを切った。 だんじりが走り始めると、前を通る家の家主らが「ご祝儀」を持って待っている。それを受け取ると、曳き手らは、その家人への感謝と家内安全などの願いを込めて「もひとつせぇ」「いおう(祝)てさんど(三度)」と手拍子を打つ「大阪手打ち」行っていた。 また、だんじりを見るために帰ってきたという地元出身の男性(34)は「今は別の場所に住んでいますが、きょうは日曜なので子どもを連れて帰ってきました。歴史あるまつりなので、見せておきたい」などと話し、だんじり囃子にのりながら、子どもと追いかけていた。
SNS駆使して位置情報示す担当者も
同区西脇の坂本敦紀さん(40)は、同町のだんじりを子どもの時から曳くなどしている。最近では、スマホを使って「西脇組フェイスブック」で、だんじり曳行の様子や位置をリアルタイムに伝えるなどしている。 「何年か前から本格的にやってるけど、こうすることによって、見たい人にはピンポイントで見てもらえたりするので反響がある。時代ですね」などと話しながら、曳き手の安全を守りながら写真1枚いちまいをアップロードしていた。