【ミャンマー】コスプレイベント開催、若者「訪日が夢」
ミャンマーの最大都市ヤンゴンの商業施設「ミャンマープラザ」で25日までの2日間、コスプレイベントが開催された。3年半前のクーデター直後は同商業施設などが市民のボイコットの対象となったが、軍政支配が長期化する中、市内ではイベントの再開ムードも高まってきている。参加した20代の女性は「政治とは距離を置き、コスプレ仲間で定期的に会っている。いつか日本に行きたい」と話した。 日本の人気アニメキャラクターなどのコスプレをした若者が施設内に集い、パフォーマンスや写真撮影などを楽しんだ。 アニメが好きで日本語を話すエーさん(仮名)は、「新型コロナウイルス禍や政情不安でイベントがなくなった時期もあったが、最近は毎月のように市内でコスプレイベントが開催されている」と話した。人目を避けてコスプレ仲間だけが集まる小規模イベントから始まったが、最近は各商業施設での開催が増えているという。 エーさんは今月から日本語教師として働き始めた。この女性が高校生だった頃は日本語を学ぶ人が少なかったが、最近は国外に脱出しようとする若者が急増し、日本語の学習機運が急速に高まっている。「ヤンゴンで経験を積んだ後、日本で働きたい」と話した。 ミャンマープラザは自動車組み立て生産などを手がけるベトナムのチュオンハイ・グループ(Thaco)の傘下企業が運営。2015年に開業したが、クーデター後はテナントに爆弾が投げ込まれたり、デモ隊と警備員が衝突したりといった事件が散発した。直近は、市内での目立った抗議活動が鎮圧されたことで、状況が正常化している。