対策は「とにかく川の水を飲まない」……きれいに見える川にも“感染症リスク” 熊本で69人が体調不良【#みんなのギモン】
■沖縄では集団感染が発生、死亡事例も
猪子記者 「沖縄県では去年、レプトスピラ症の集団感染が発生しています。県によると10代の男性5人が西表島の川で泳ぐなどした後に発熱や頭痛を訴えて入院。このうち4人が、レプトスピラ症と診断されました」 「また、一昨年には詳しい感染経路は分かっていませんが、八重山保健所管内に住む70代の男性が、レプトスピラ症で亡くなった事例も報告されています」 刈川くるみキャスター 「死に至る可能性もあるということですよね。川だけでなく土も汚染されている可能性があるとなると、身近ですし、自分で見分けるのは難しいなと思います。私たちにできる対策は何かあるのでしょうか?」
■川遊びなどでの感染を防ぐために
猪子記者 「松本教授によると、クリプトスポリジウム症はとにかく川の水、汚い水を飲まないように気をつけるしかないということです」 森アナウンサー 「川の水を手ですくって飲むというシチュエーションはあまりないと思いますが、川で泳いだり遊んだりしていて、ちょっと口に入ってしまうことはありますよね。となると、なかなか防ぐのは難しいと思いますが…」 猪子記者 「とにかく口に入らないように気をつけるということです。子どもらにも『口に入っても飲み込まないでね』と声をかけるなど、意識していきたいですよね」 鈴江アナウンサー 「事前に言っておくのも大事ですね」 猪子記者 「一方、レプトスピラ症は水や土にいる菌が目・鼻・口の粘膜などから侵入します。また、傷があるとより入りやすいということです。そのため水を飲み込まないだけでなく、川遊び中にケガをしないように注意も必要です」 「沖縄県は、川遊びをするときはヘルメット・グローブ・長袖のラッシュガード・マリンブーツなどを着用し、肌の露出を最小限にして菌が入りやすい傷を少しでも作らないよう、呼びかけています」 「そして、感染対策として川から上がったらなるべく早くシャワーを浴びるなどし、全身をきれいにした方がいいということです」
■川で遊ぶときと遊んだ後の対策を
鈴江アナウンサー 「夏休みに、ちょうど滝で水遊びをしてきました。海と違ってベトベトしないので、その後そのままにしてしまっていました」 「シャワーを浴びる施設なども周りにないかもしれませんが、プロテクターをするなど、より準備をして川遊びをしに行った方が良さそうですね」 森アナウンサー 「体調に変化があったら、すぐ受診ですね」 猪子記者 「たとえきれいに見える川でも、感染症のリスクはあるといいます。遊ぶとき、遊んだ後の対策をしっかり行うように気をつけていきたいですね」 (2024年8月21日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)