「今国会中に救済法案」 水俣病マイクオフ問題受け 立憲が意向
伊藤信太郎環境相と水俣病患者・被害者の懇談中に環境省職員が被害者側のマイクの音声を切った問題で、立憲民主党の国会議員9人が20日、熊本県水俣市を訪れて被害者団体と面談した。旧民主党政権時代に副環境相だった近藤昭一衆院議員は面談後、報道陣に「今国会中に我々の考え方を法案の形で示したい」と述べ、被害者救済に向けた新たな法案の策定を党として急ぐ意向を示した。 【写真で振り返る水俣病】指が曲がったままになった患者の手 近藤氏は、未認定被害者の救済を掲げた2009年施行の水俣病被害者救済特別措置法(特措法)に言及。「(12年7月に締め切られた)特措法の申請再開や新法の制定を含め、早急に(法案の)形を作って与党に働きかけたい」と述べた。 面談では、マイク問題を受けた環境相の謝罪にとどまらず水俣病問題の根本的な解決を図るよう、国に求める声が団体側から相次いだ。【西貴晴】