今後3週間が「オーバーシュート発生か否かの分かれ道」 小池都知事
東京都の小池百合子知事は23日、記者会見し、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスについて、今後3週間が「オーバーシュート(患者の爆発的急増)が発生するかどうかの大変重要な分かれ道」だと語った。 【図】感染源不明の感染者増 爆発的な感染拡大へにじんだ危機意識
そのうえで小池知事は、感染拡大を防止するため、4月12日までの3週間については(1)換気の悪い密閉空間(2)多くの人の密集する場所(3)近距離での会話――の3条件が重なる場所を避けるよう都民に呼び掛けた。具体策としては、「ライブハウス、クラブ、スポーツジムなどの施設の利用、イベントの自粛を引き続き協力を強くお願いしたい」と述べた。
また、東京はウイルスへの感染の発見が困難な若年層のクラスターが発生する恐れがあるとも指摘。「感染しても症状の出ない若い方々が、無自覚のうちにウイルスを拡散させてしまうことが懸念される。若い方から高齢者、また基礎疾患がある方へと感染が広がって、重症者が増加するという傾向は何としてでも避けなければならない。こうした危機意識を改めて都民の皆様、特に若い皆様方と共有したい。これが最大のメッセージだ」と訴えた。