「これを最後にしてほしい」…ドラマ好きコラムニストが「心を殺して」最後までみた、1月期作品の名前
切り捨てるのではない。落としてしまうのだ
連続ドラマはだいたい3ヵ月ごとに入れ替わる。 1月期のドラマが終わり、これから4月期ドラマが始まる。 【一覧】「現場で好感度の高い女優ランキング30」最下位だった「女優の名前」 いつもドラマの第1話はすべて見るようにしている。 深夜のわかりにくい時間帯に秘かに始まるドラマは見逃すことはあるが、プライムタイムのドラマは逃さない。1話から見る。 ほんとうはすべて全話見るつもりで見始める。 でも、すべて最後まで見られるわけではない。 切り捨てるのではない。ただ、落としてしまうのだ。 必ず毎日、リアルタイムでドラマが見られるわけではない。出かけてることもある。 帰ってから録画したものを見るのだが、曜日によっては本数が多い。金曜だと深夜までいれると6本のドラマがある。帰ってからすべて見切れないことがある。 それが溜まっていくと、優先して見るドラマと、あとまわしになるドラマに分かれていく。どっかで一挙に見られればいいが、さほど興味のわかないあとまわしドラマはどうしても飛ばして続きを見ていくことが多くなる。 そうやって、濃淡ができていってしまうのだ。
全話見逃さずに見たドラマ
いくつかを優先して見て、興味の薄いドラマをあとまわしになる。 やはり最後まで全話見ているドラマは、作品そのものの力が強い。 落ちてしまうドラマは、話題にもなってないし、今後、ネタにすることもないだろうなというのがわかって、ざっくり見となってしまうのだ。 どこまでも個人的尺度になるが、2024年1月期ドラマ、全話ちゃんと見たドラマと、そうでなかったドラマについて分けてみる。 全話、見逃さずにきちんと見たドラマは9本である。 やはり全話きちんと楽しめたという点においても、世間で話題になっているから逃してはいけないという点においても、このクールの1本といえばこれだろう。 『不適切にもほとがある! 』(TBS金10) どういうドラマだったのかというのはひとくちには説明しにくいが、「昭和の不適切な発言は、令和にはときに刺激的である(でも酷いものは酷い)」ということは伝わったドラマであった。 以下全話きちんと見たドラマ。