希望進路伝えられず無力感、三重 高3自殺、調査委が報告書
2022年に三重県立高3年の男子生徒=当時(17)=が自殺した背景を調べていた県教育委員会の調査委員会(委員長・白山雄一郎弁護士)が12日、報告書をまとめた。「教員に本心を十分に伝えられないまま進路が決まり、強い焦りや無力感があった」と悩みを深めたことが原因だったと結論付けた。今後、県教委に報告書を提出する。 白山委員長によると、生徒は進学希望の大学があったが、部活動の顧問に提案された別の大学に推薦合格した。調査委は「顧問に意見を十分に伝えられないまま進路が決まってしまった」と指摘。高校側で「組織的な進路指導の体制が整備されていなかった」とした。