娘が彼氏に「5万円」を貸しているそうです。返してもらえないなどのトラブルを防ぐにはどうすればよいですか?
子どもに恋人ができた際、気を付けておきたい点がお金のトラブルです。もし子どもが相手に数万円を貸していると、本当に返してもらえるのかと不安に思う親もいるでしょう。 こうした金銭トラブルを防ぐためには、お金を貸す時点で対策が必要です。今回は、恋人間でのお金の貸し借りで許容範囲と考えられている金額や、お金をスムーズに返してもらうための対策などについてご紹介します。
恋人間でのお金の貸し借りはいくらまでが許容範囲?
株式会社Clamppyが2021年に20歳代の男女300人に対して実施した「恋人とのお金の貸し借りに関するアンケート」によると、恋人に貸してもいいと思える金額は1万円~5万円が99人で最も多い結果でした。次に多い金額だった1000円~1万円の62人とは差が開いており、1万円~5万円なら貸せると考える人が多数派といえるでしょう。 ただし、多くの方が貸してもいい金額と考えている範囲内とはいえ、5万円は少ない金額ではないでしょう。いつまでたってもお金を返してもらえないときは、督促をするなどして返済を促す対策が必要です。
お金を返してもらうための対策
速やかにお金を返してもらうことが一番ですが、場合によっては彼氏がお金を返してくれずトラブルになる可能性もあります。できるだけスムーズにお金を返してもらうためには、証拠を残しておくなどして返済を促す環境をつくりましょう。 ■お金を貸した証拠を残す お金を貸した時点で借用書を作成したり、あえてメールでやりとりをしたりして、客観的な証拠を残しておきましょう。 民法第587条によると「消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる」とされており、書類がなく口約束であっても、お金の貸し借りの契約は成立します。 しかし、口約束は客観的な証拠がないため、相手が否定するとお金を貸した事実の証明が難しくなるでしょう。 借用書を作成しておくと、返済してくれない場合にお金を貸した証拠として使用できます。もし貸すときに借用書の作成を依頼しにくいときは、ショートメッセージサービスやメールでやり取りを記録しておくことも証拠を残す方法の一つです。 また、可能であればお互いの友人や両親にもお金の貸し借りがあったことを知らせておくと、お金の貸し借りを否定した際の証人になってくれる可能性もあります。 ■どうしても返してもらえないときは専門家の力も借りる 借用書を作成しておらず、彼氏との話し合いも進展しなかったり、けんかになったりする場合は、専門家を頼ることも必要です。特に、大金を貸している場合は話がこじれるケースもあるので、弁護士などの専門家が間に入ることでお互いが冷静になり、話し合いを進めやすくなります。 一方的に連絡を絶たれた場合も同様で、専門家に有効な手段を教えてもらうと彼氏からお金を返してもらえる確率も上がるでしょう。