大阪府 新型コロナウイルス軽症者らの自宅療養スタート
11日は大阪府内で70人の感染が確認された
大阪府は11日、医療体制を確保するため、新型コロナウイルスに感染が確認され、症状がない人や軽症の人たちの自宅療養を開始したと発表した。また同日、大阪府内で70人の感染が確認され、感染経路がわからない人が51人だったことも発表した。これで、同日までに大阪府内で感染が確認された人の数は766人となった。 【拡大画像】大阪府が「休業要請リスト」公表 映画館、ネットカフェなど詳細一覧
13人の自宅療養が始まった
府の発表によると、大阪府で新型コロナウイルスの感染者数が増加していることを受け、症状が重い患者に対する十分な医療提供体制を確保するため、症状がない人や医学的に症状の軽い人に、PCR 検査の結果が陽性であっても、自宅での安静・療養を行うという。大阪府では同日、13人の自宅療養が始まった。
自宅療養の際は保健所が健康観察を行う
自宅安静、療養の対象となるのは、1.「高齢者(概ね 70 歳以上の人)」、2.「基礎疾患がある人(糖尿病、心疾患または呼吸器疾患を有する人、透析加療中の人など)」、3.「免疫抑制剤や抗がん剤を使用している人」、4.「妊娠している人」、5.「同居者の中に上記1~4に該当する人がいる」。この5項目のいずれにも該当しないことが条件となっている。 自宅療養の際は、対象者が住む地域を管轄する保健所が健康観察を行い、1日1回、保健所が健康状態を電話などで確認することとなっている。 自宅療養は原則として、 14日間発熱などの症状が無い場合は解除となるが、最終的な判断は保健所長が行いうため、毎日の健康観察を必ず報告しなければならない。
自宅安静、療養にあたる留意点
また、自宅安静、療養にあたる留意点として、軽症者等は自宅から外出しない(外出をしないことが前提)、外部からの訪問者は受け入れないなどがあげられる。 同居者がいる場合は、部屋を分ける(食事や就寝も別室にし、感染者は極力部屋から出ない)、軽症者などはマスクをつける(使用したマスクは部屋から持ち出さないこと)、こまめに石鹸で手を洗う、リネン・食器・歯ブラシの共用はしない(特にタオルは、トイレ・洗面所などで共有しない)こと。 入浴は家族の中で最後に行う、軽症者などのお世話をする同居者はできるだけ限られた人にする、同居者は、軽症者の体液や汚物に触れる場合はマスクと手袋をして、接触後は石鹸による手洗いをする、軽症者等が手で触れる共有部分を消毒する((ドアの取っ手・ノブ・照明のスイッチなど)、リネン、衣類等は通常の洗濯用洗剤で洗濯し、しっかり乾燥する、ゴミは袋に入れて密閉して捨てる、という留意点を守ることが求められる。