長澤まさみさんが語る「恋と愛」。なぜ人は恋をすると思いますか?
濁りのない肌とこころで。 「長澤まさみ 彼女の強さと、やさしさと」
人にも仕事にもまっすぐに向き合う長澤まさみさん。映画『四月になれば彼女は』で主人公の前から突然姿を消す婚約者坂本弥生を熱演した彼女に、役と向き合い辿り着いた心境をインタビュー。 【写真】長澤まさみさん
Q.映画のタイトルに“四月”という言葉が入っていますが、長澤さんにとっての四月のイメージは?
「“4”という数字は、私のラッキーナンバーなんです。なので、4月はすごくいいことが起こる“幸せの月”っていうイメージがあるんですよね。春の暖かさが戻ってくる時期でもあるので、余計にワクワクしちゃいます。ちなみに、4月1日は高橋克実さんの誕生日。4月が近づくと“エイプリルフールに生まれた人がいたはず……そうだ、克実さんだ!”と思い出して、メールをするのが毎年の恒例になってます(笑)」
Q.本作のキャッチコピーは「それでも人は恋をする」。なぜ人は恋をすると思いますか?
「“Fall in love”っていうくらいだから、恋は“する”より“落ちる”もの。抗ってもしょうがないし、いわゆる“推し”も含めて、心を寄せる相手がいるのはすごくいいことだと思います。もちろん、人生は恋だけが全てではないので、一人の時間を楽しむのも素晴らしいこと。でも、誰かと過ごすことで安心できたりリラックスできたりと、そこから得られるものは大きいんじゃないかな。人間はそれぞれ価値観が違って、人と関わると自分の思い通りにはいかないことも。だからこそ自分が予期しない出来事に出会えると思うので、そういったところが人と繋がることの魅力なのかもしれないですね」
Q.作品内でテーマになっている「愛を終わらせない方法」は何だと思いますか?
「今の自分にとって長い関係性を築くことは未知数でしかないけれど、愛に臆病になってしまうとその扉が開かれることはないじゃないですか。そう考えると、やっぱり“自分が愛すること”を諦めない姿勢が大切だと思うんです。みんな受け取ることばかり期待しがちなので、与える側になってもいいのになって。それに、愛って感情が沸き立つような激しいものだけではないんですよね。感謝や思いやりだってひとつの愛で、小さくても日々のいろんなところに愛は存在しているはず。そうやって日常の些細な部分に愛情を見出すことができれば、愛の終わりを感じることはないんじゃないかな」 ●俳優 長澤まさみ 1987年6月3日生まれ、静岡県出身。2000年に芸能界入りし、同年に映画『クロスファイア』で俳優デビュー。以降、ドラマや映画、舞台など数々の話題作に出演。2024年2月29日よりNetflix映画『パレード』が配信、9月13日に映画『スオミの話をしよう』が公開予定。 『四月になれば彼女は』 川村元気のベストセラー小説が映画化。精神科医の藤代 俊(佐藤 健)の元に、初恋相手の伊予田 春(森 七菜)から手紙が届く。同じ頃、婚約者の坂本弥生(長澤まさみ)が姿を消してしまい……。ウユニ塩湖やプラハの美しい景色を交えながら、愛とは何かを探し求める男女の姿を描く。3月22日より全国東宝系にて公開。 MAQUIA 4月号 撮影/矢吹健巳〈W〉 ヘア&メイク/佐川理佳 スタイリスト/吉田佳世 取材・文/真島絵麻里 構成/木下理恵(MAQUIA) シャツ¥74800/クリフ(フミカ_ウチダ) ドレス¥52800(サヤカ デイヴィス)、ブレスレット¥80300、リング¥44000(コールムーン)/ショールーム セッション イヤリング/スタイリスト私物 ※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。