「平均62歳のバスツアー」で半数がカップルに!残りの人生を誰かと…熟年婚活最前線
中高年・シニアの婚活が活気づいている。日本仲人協会のアンケートによれば、2022年以降、50歳以上のお見合い数が増加。 熟年離婚が増えたり、物価高で将来の経済的不安が高まったことなどが一因にあるようだ。 【グラフ】流行りの「シニア婚活」をする理由「安心・信頼を求めて」 「コロナ禍に孤独死の不安などが深刻に語られるようになって、第二の人生を充実させたい“アラ還”がアクティブに活動している印象。 最後はひとりでいたくない、子どもたちにも迷惑をかけたくないと、終活の一環としてポジティブに捉える“再婚願望組”もいます」 そう話すのは、シニア婚活アドバイザーとして活躍する立花えりこさん。
話題沸騰の熟年婚活、トレンドは婚活ツアー
中でも近年高い人気を誇るのが「婚活バスツアー」だ。独身の異性と出会えるのはもちろん、おいしいランチを堪能しつつ、観光も楽しめると応募が殺到している。 婚活・恋活ツアーを運営する駒井直人さんによれば、「ツアーの件数はコロナ前と比べ倍、申込者数も体感で3~4倍に増えている」そう。 バス内では男女が隣同士になるよう割り振られ、休憩のたびに席替えを行う。食事の席は必ず男女交互に準備したり、参加者全員と自然と話せるような環境を整えるのだとか。 その後の観光タイムでは気になる相手とじっくりと話せるよう、グループ行動の時間やフリータイムを長めにとった旅程が組まれている。 旅行の終わりには、カップリングシートにお目当ての相手を書いて指名し、見事マッチングすればカップル成立というのが一般的な流れだ。 「ツアーでは、毎回半数近くの方がパートナーを獲得して帰られます。長い時間、一緒にいるので『相手の人間性を見極められる』というお声を多くいただいています。 男女の出会いがメインですが、中には婚活情報をシェアできる同性のお友達を見つけられる方も。さまざまな出会いが生まれやすいのがメリットですね」(駒井さん、以下同) ただし、楽しいがゆえに、はしゃぎすぎてしまったり、積極的すぎるアプローチで異性に迷惑がられてしまったりというケースも。 「羽目を外さない限りは(笑)、相性を確かめながらパートナーを探したいという人には、うってつけの手段です」