軽じゃないダイハツ「コペン」で国内ラリーに参戦! 770ccに排気量アップして、WRCラリージャパン・クラス3連覇を狙います
もっといいクルマを作るのがテーマ
実質的なトレッドはまだ試せていないが、車幅はボディ側ですでにワイドにしてあり、この状態でFIAの車検をクリアして、今回のモントレーで走ったことになる。 2日間の走行を終えて、ドライバーの相原選手は次のようにコメント。 「クルマって難しいですね。今回のチューンで速くなると思ったんですが、冷却が足りなくて……。サービスごとにメカニックのみんなのおかげで毎回改善はしていったんですが、最初のSS1とSS2の走行時のダメージがすごくて、結果的には今日は660ccのままのほうが速かったっていう結果になってしまいました……。一部分だけを強化するのではなく、全体のバランスが必要ですし、勝つことが目的ではなく、クルマ屋としてそういった知見を得て、もっといいクルマを作っていこうというのが、今の我々のテーマです」 ここで気になるのが、今後のコペン活動の行方である。ひと足飛びに何かを行うわけではなく、「ステップ・バイ・ステップで、今のパッケージの中で理想を追求」していくようだが、2023年のジャパンモビリティショー2023で登場したコンセプトモデル「VISION COPEN(ビジョン コペン)」も頭の片隅をよぎる。 「今回は軽じゃないコペンで参戦したということだけです。今後のコペンについて、という点については、皆様の応援の声が大きかったら僕らも力が入ります、とだけは言えます。ラリージャパンでも多くの声援をいただいて背中を押してもらえればと思います」(相原選手) このコペンがラリージャパンまでにどう進化してくるのか、11月のラリージャパンでの活躍を期待したい。
青山義明(AOYAMA Yoshiaki)