日経平均終値258円安 下げ幅一時800円超 乱高下続く
8日の東京株式市場で日経平均株価の終値は前日に比べて258円安い3万4831円でした。下げ幅は一時882円まで拡大した一方、買い戻しの動きが強まり、上昇に転じる場面もありました。日経平均株価は8月に入ってから6営業日連続で1日の値幅が1000円を超え、不安定な値動きが続いています。 7日のアメリカの株式市場で主要3指数が下落した流れを受けて、8日の東京株式市場は下落で取引を始めました。円相場が一時1ドル=145円台と、前日に比べて円高・ドル安に進んだことも日本株の売り材料になり、半導体関連株を中心に売り注文が広がりました。前日に決算を発表したSUMCOや資生堂は、決算内容に対する失望売りが広がり、ストップ安水準まで下落しました。しかし、円相場が円安・ドル高方向に進むと、製造業を中心に買いが集まり、下落から一転、上昇する場面もありました。一時290円高まで上昇しました。 不安定な値動きについて、市場関係者は「夏休みシーズンで取引参加者が少ない上、株価の乱高下が続いていることから、損失を恐れて取引を控えている投資家が多い。通常よりも値動きが荒い状況になりやすい」と指摘します。来週にはアメリカで消費者物価指数など重要な経済指標の発表が相次ぐため、株式市場が落ち着きを取り戻すには時間がかかりそうです。