北陸放送

23日に投開票となる立憲民主党の代表選挙、4人の候補者は11日、そろって被災地を視察した後、能登半島地震からの復興や防災などをテーマに、金沢市で論戦を交わしました。 【写真を見る】立憲民主代表選の候補者 復興支援・防災テーマに金沢で論戦 金沢市内で開かれた公開討論会。 4人の候補者らが訴えたのは、能登半島地震の復興支援、そして、前例にとらわれない国の防災対策です。 ■野田佳彦氏「災害救助法の改正をすべき」 野田佳彦氏 〇災害救助法について 「災害救助法というのは70年前に出来たんだけど、福祉が位置付けられていないんですよ。高齢者施設に対する対応とか障害者の施設に対する対応とか、避難所の高齢者や障害者の皆さんへの対応とかそこにもっと力を入れていかないと。改正をすべき」 ■枝野幸男氏「調整をきちっとやってくれる役所を作りたい」 枝野幸男氏 〇国の組織作りについて 「専門性を高める経験ノウハウを集める、もっと人を増やしましょう。災害が起きたら市役所に派遣をして、市役所の皆さんと協力してちゃんと避難所が回るようにしましょう。そして復旧段階になったら、復旧についてもこの役所の役所、こういう風に調整します、こういうことをきちっとやってくれる役所を私は作りたい」 ■泉健太氏「自衛隊、装備ばかりでなく、待遇の方にも予算を回さなきゃいけない」 泉健太氏 〇将来の自衛隊について 「装備の方にばかり予算を使うことになってしまうと訓練も大変整備も大変、人は少ない、労働現場は過酷。そうなるともうどんどん集まらなくなりますよ。そういった意味からもっと待遇の方に予算を回さなきゃいけない所、両面でやっていく必要がある」 ■吉田はるみ氏「被災地の集約化、本当に丁寧にやらなければいけない」 吉田はるみ氏 〇被災地の集約化について 「地域に生きるというのはそこに生きる人たちも含めて作り上げてきた文化だと思う。それが集約するときに例えばこれまでのコミュニティと違う形で集約されていった時にちょっと恐怖心もあるし不安もすごく大きくなると思うのでここは本当に丁寧にやらなければいけないんだろうなと思う」

■各候補者とも「原発に依存しない社会をつくっていく」 このほか、参加者から原発に対する考え方を問われた候補者らは、再生可能エネルギーの普及などを進め、「原発に依存しない社会をつくっていく」との共通の認識を示しました。