「市民大切に市政」 大阪・泉大津市長3選の南出氏初登庁 「立花氏出馬で市が全国区」
15日投開票の大阪府泉大津市長選で3選を果たした南出賢一氏(44)が17日、当選後初めて登庁した。職員から花束を受け取った南出氏は「みなさん1人1人を大切にしながら市政を行っていく」と抱負を述べた。 政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)の出馬が全国的に話題を呼んだことを受け、南出氏は「今回の選挙戦で泉大津は注目を集めた。今後、市外の人からもどんな街づくりをするのかが注目される」と述べた。南出氏は当選を決めた15日夜、「立花さんが立候補してくれたおかげで、全国に市が知ってもらえたと前向きに捉えている」とあいさつしていた。 今回の選挙戦では、立花氏は知名度を生かし交流サイト(SNS)や動画投稿サイト「ユーチューブ」も効果的に活用。告示日の8日の街頭演説には、南海泉大津駅舎につながるデッキにまで人があふれるなど多くの人が詰めかけた。 立花氏を批判するプラカードを掲げる人たちも集結し聴衆同士がもめる一幕もあり、選挙期間中のトラブルも懸念された。だが、南出氏の陣営関係者によると「立花氏の『ファン』からの攻撃はなかった」という。南出氏は、80回超の街頭演説をこなすなど地道な選挙活動を展開した。 異例の熱気を帯びた選挙戦だったが、南出氏が1万7千票以上の大差で圧勝。南出氏の陣営幹部は「泉大津市民は冷静だったということ」と振り返った。