【大学野球】マスターしつつある力感のない投球…国際舞台を飛躍の場とする慶大・外丸東眞
たくさんの収穫があった合宿
万全の調整を経て、6月22日に行われた紅白戦では2回1安打無失点と結果を残した。持ち味を、存分に発揮したのである。外丸は代表メンバー24人(投手は11人)に初選出。自身のピッチングを十分に理解している。 「力感のない投球が、今回の紅白戦を通じてできつつある。球速がないので、コントロールでどこまで通用するか。武器である少し動くボールで、カットボール、ツーシームを織り交ぜた投球を展開していきたい。慶應の代表、六大学の代表、そして全国の大学生の代表として、チームの勝利に貢献したいです」 合宿期間中は早大の右腕・伊藤樹(3年・仙台育英高)と一緒に行動する機会が多く見られた。伊藤は昨秋、外丸の活躍に刺激を受け、今春は天皇杯奪還の原動力となり、初のベストナインを受賞。外丸にとっても気になる存在で「ライバルとして意識しています」と明かす。合宿では同部屋だったが「野球の話はほとんどしていません」。2人でリラックスできる時間を過ごした。仙台大の左腕・渡邉一生(3年・日本航空高)からもトレーニング法などを学び、たくさんの収穫があった。 6月29日からは国内直前合宿がスタートする。侍ジャパン大学代表はプラハ・ベースボールウイーク2024、ハーレム・ベースボールウイーク2024に出場する。外丸の投球スタイルは、強振してくる傾向の多い外国人打者に効果的。国際舞台を飛躍の場とする。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール