高齢者から現金盗んだ疑い、男逮捕 「特殊詐欺連合捜査班」が初立件
高齢者から現金を盗んだとして、警視庁は23日、職業不詳の男(53)=東京都足立区=を窃盗容疑などで逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。特殊詐欺への対策で1日に発足した「特殊詐欺連合捜査班」による初の立件という。 ■都市部の犯行グループ 効果的に捜査する狙い 捜査2課によると、男は何者かと共謀して3月中旬ごろ、埼玉県内の70代女性に市役所職員らになりすまして電話をかけ、医療費の還付金を受け取れると思わせ、現金約50万円を入金させた疑いがある。 1月に大阪府内で別の特殊詐欺事件が発生し、都内のATMで現金が引き出されていたことから、4月1日に警視庁で発足した特殊詐欺連合捜査班が捜査してきた。警視庁や他道府県警の警察官計約200人で構成し、地方の警察が被害を把握した事件の捜査を担う。都市部に犯行グループがいるケースが多く、効果的に捜査する狙いがあるという。(福冨旅史、三井新)
朝日新聞社