大谷2の0も大記録!ボブルヘッド効果でメジャー今季最多5万3527人来た!「本当に壮観」開門2時間前から行列
◆米大リーグ ドジャース2―7レッズ(16日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【写真】大谷のボブルヘッド人形 レアも ドジャース・大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、本拠地・レッズ戦に「2番・DH」で先発出場。2打数無安打に終わるも、自身の「ボブルヘッドデー」に今季メジャー最多の5万人を超えるファンが集結。その人気ぶりを示すとともに、心臓病の少年に始球式の夢を与える役割も全うした。 ドジャースタジアムから約50キロ離れたディズニーランドのような行列ができていた。開門2時間以上も前から先着4万人に配布される大谷のボブルヘッドを求めてファンが集結。約4%の1700個が“ビジター仕様”という遊び心も効果絶大だった。 今季メジャー最多、同球場では19年9月以降では最多の5万3527人が訪れた。「素晴らしい風景でしたし、選手冥利(みょうり)に尽きるというか…。本当に壮観で」と大谷自身も驚く大観衆だった。 初回に四球を選び、自身6試合連続出塁。今季11盗塁目も決めたが、その後は2打席凡退。9回は大量ビハインドだったため、代打を送られた。「できれば勝って、(活躍を)見せられたら良かった」と4戦ぶり無安打に肩を落とした。 ド軍のボブルヘッドデーはその選手の家族が始球式を行うのが定番だが、真美子夫人と話し合い、野球界の未来を優先した。 大谷「球団からは奥さんとかどうですか?と言われたんですけど、本人(真美子夫人)とも話して、野球をあまり見に来られない病院の子だったりの方がいいんじゃないかなという感じで決めました」 生後3日で心臓病が判明したアルバート・リー君(13)と試合前にサプライズで対面。複数回の手術を乗り越えリトルリーグで主砲として活躍する少年に「First pitch!」と声を掛け、始球式に出てもらうことを伝えた。「30秒間、呼吸できなかったよ」とリー君は口をあんぐりさせた。 グラウンドでは捕手役を務め「今日がいい思い出になってくれたらそれで十分かなと思います」と笑った。「明日また見てくれるかもしれないですし、勝てるように頑張りたい」。大谷はプレー以外でも、勇気を与える。(中村 晃大)
報知新聞社