NY州知事の元側近を逮捕起訴 中国政府の代理人として活動
ニューヨーク、ニューヨーク州、9月4日 (AP) ― ニューヨークの米連邦地検は、中国政府の代理人として活動して数百万ドル相当の金銭的利益を受け取り、国家的地位を利用して北京の思惑を巧妙に推し進めた疑いで、州知事の元側近を刑事訴追した。 ニューヨーク州政府でホーチュル知事の副長官や、クオモ前知事の次席ダイバーシティ・オフィサーなど、数々のポストを歴任したリンダ・サン容疑者は9月3日朝、夫とともに、ロングアイランドにある400万ドルの自宅で逮捕された。 連邦検察当局によると、サン容疑者は中国当局の要請を受け、台湾政府の代表者が知事室に出入りするのを妨害したなどの疑いが持たれている。 その見返りとして、夫は中国での事業活動のための援助を得た。検察によれば、その資金援助によって、夫妻はニューヨーク市郊外に数百万ドルの不動産を購入し、ハワイに190万ドルのコンドミニアムを購入し、2024年のフェラーリを含む高級車を購入することができたと起訴状は述べている。 この疑惑が事実であれば、中国当局が10年近くにわたってニューヨーク州政府の最高レベルに影響力を持つことができたということになる。 この事件は、米国で活動する中国政府の秘密工作員を根絶しようとする、司法省の広範な取り組みの一環といわれている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)