バラ320種類、佐伯市狩生にフラワーガーデン 夫婦が5年かけ手作り「地元の憩いの場に」
佐伯市狩生で27日、約320種類のバラを観賞できる「花里愛(かりう)フラワーガーデン」がオープンした。花で地域を活気づけようと、同所の柳迫欽也さん(66)と美鈴さん(62)夫婦が約5年かけて手作りした。5月中旬に見頃を迎えるといい、「花を見に来て、地域の魅力にも気付いてもらえたら」と願う。入場無料。 同園は広さ約2千平方メートル。入り口のゲートをくぐると、バラのアーチが来場者を出迎える。右手にはつるバラをはわせた塔が並び、園の全体を帯状の花壇が取り囲む。 バラは「偉人の名前」「世界殿堂入り」「飲み物の名前」などのテーマ別に植えられ、全種類の株の根元に特徴を記したパネルを添えた。四季を通して楽しめるよう、ユリ、ダリア、サルビアなどの花や果樹も育てている。
欽也さんは40年来のチョウ愛好家で、約15年前にチョウを集めようとバラを育て始めた。2015年に地元の小学校が閉校し、「花には人を集める力がある。地域に活気を取り戻そう」とバラ園造りを計画。19年に自宅近くの土地を購入し、本格的に作業を始めた。 図面引きから門のデザイン、花の配置、工事まで、ほとんどの部分を2人で仕上げた。 同園には屋根付きのステージもあり、地域イベントに活用したい考え。夫婦は「地元の人にとっても憩いの場になれば」と話した。 <メモ> 営業時間は午前8時から日没まで。5月中は毎日開園し、以降は不定休。徒歩5分の西上浦地域コミュニティセンター(狩生)の駐車場を利用できる。