僕が妻のバービーと「町内会のお花見」に参加して気づいたこと
新年度を迎えてはや2週間。入学や就職、転勤、異動など、心機一転して新しい年度をスタートした方も多いのではないでしょうか。新年度早々、お笑い芸人バービーさんの夫で会社員のつーたんさんは、あまり晴れやかではない気持ちだったと言います。誰にとっても生きやすい世界とは何だろう? を考える、つーたんさんの連載「#nofilter」(毎月14日公開予定)第8回では、毎日聞いていたラジオ番組が3月末に終了してしまったこともあり、心にぽっかり穴があいたというつーたんさんが、最近地域のコミュニティに触れて感じたことを綴っていただきました。 【写真】愛犬も桜に興味津々!? バービーさんの夫つーたんさんのお花見記念ショット
大好きなラジオ番組が終了してしまった
この春で気がつけば社会人生活13年目に突入した。学生時代に明るく染めた髪に黒染めを重ねて、不自然なほど真っ黒にして入社式に出席したあの日が懐かしい。時の流れは思うよりも早いもので、その会社からは転職しているし、いよいよ耳周りに生えてきた白髪が気になり始めた今日この頃。 そんな新年度早々、僕の心には小さな穴があいている。理由はなんとなく見当がついている。2年間、毎日聞いていた大好きなラジオ番組が終わってしまったからだ。 僕は数年前からラジオを聞くようになった。通勤の地下鉄の中で、愛犬の散歩中、このエッセイを書いている今もスマホでラジオを聞いている。 子どもの頃、体調が悪くなった時は、テレビを見ることを禁止されたので、その時だけはラジカセでラジオを聞いていた。正直なところ当時は、何が面白いのか全然わからなかった。そんな僕も、妻がラジオのお仕事をするようになってから、改めて聞くようになった。妻が出演する番組だけでなく、次第に別の番組にも興味を抱くようになり、僕のリスナー生活が始まったのだ。 先月、妻がゲストコメンテーターとして週に一度出演している番組の公開生放送があり、半休を取って駆けつけた。それがまさに、僕が2年間毎日聞いていた文化放送『西川あやの おいでよ! クリエイティ部』だ。 メインパーソナリティの西川あやのアナウンサーと、曜日ごとのゲストコメンテーターの皆さんの醸し出す温かな雰囲気が兎にも角にも耳心地が良い。時事ネタ、エンタメ、出演者の日常の些細な気づきまで、幅広いテーマに触れて、同じ時代を一緒に生きている感覚で大好きなのだ。おおげさではなく、僕の生活の一部になっていた。 リスナーの番組終了を惜しむ雄叫びがSNSで飛び交っていたが、3月末で残念ながら番組は終了。もちろん妻のお仕事を見学したい側面もあるが、ひとりのリスナーとして、最終回を迎える前に毎日聞いてきた番組を肌で感じたかった。