選挙で6回落選する父と食堂経営で支える母「今や子どもに大人気」小島よしおが過ごしたちょっと変わった幼少期とあの海パンとの「数奇な出会い」
── 海パンがそんな大事な衣装になるとは、プレゼントしてくれた方も思ってなかったでしょうね(笑)。お母さんの社交性や、お父さんの選挙へ何度も挑む不屈の精神などには、今の小島さんをつくり出した要素がありそうです。 小島さん:少なくとも、人前に出ることに抵抗がないというのは父の活動のなかで養われたかもしれません。父が人前でしゃべるのを小さい頃からずっとそばで見ていましたし。社交性についてもそうですね、母の接客に学ぶことは多かったです。母の店には父の政治仲間とかもよく集まったり、普通の家庭よりもいろんな人が出入りする家だったので、人を観察できる環境にはいました。そのへんが一般的なおうちの子とは違うかもしれませんけど、いろんな人に成長させてもらい、振り返ると楽しい家だったなぁと思います。
PROFILE 小島よしおさん 1980年生まれ。沖縄県出身。出生後は千葉県で育つ。早稲田大学教育学部国語国文学科在学中より芸人としての活動をスタート。「そんなの関係ねぇ!」「はい、おっぱっぴー」などのギャグで2007年に大ブレーク。『ユーキャン新語・流行語大賞2007』にノミネートされるなど話題を集めた。現在は子ども向けのライブを精力的にこなし、YouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」「ピーヤの休日【ピーヤTV】」なども人気。著書には、子どもの悩みに寄り添ったアドバイスが好評で書籍化された『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)、『最強無敵の雑草たち(10歳から学ぶ 植物の生きる知恵)』(家の光協会)など。 取材・文/加藤文惠 画像提供/小島よしお
加藤文惠