/24 第73回大会(2001年) 名将、再び全国制覇に導く
2001(平成13)年の第73回大会を制したのは常総学院(茨城)。チームを率いたのは、1984(昭和59)年夏の甲子園決勝で、「KKコンビ」として名をはせた桑田真澄投手(元巨人など)、清原和博内野手(元西武など)が投打の主軸だったPL学園(大阪)を破り、取手二を茨城県勢初の全国制覇に導いた木内幸男監督だった。 初戦の2回戦で南部(和歌山)に0-7から大逆転勝利。準決勝はエース野間口貴彦投手(元巨人)を擁する関西創価(大阪)に延長十回サヨナラ勝ちし、7年ぶり2回目の決勝に進出した。 どちらが勝っても初優勝となる決勝の相手は仙台育英(宮城)。春のセンバツでは東北勢で初めて決勝に名乗りを上げ、悲願である優勝旗の白河の関越えを目前にしていた。 常総学院は、初戦から全試合完投していた仙台育英の大黒柱・芳賀崇投手に序盤から襲いかかった。同点の三回、スクイズと三浦将志外野手の2点適時二塁打で3点勝ち越し。五回にもスクイズを絡めて2点を奪うなど、芳賀投手に長短16安打を浴びせて計7点を挙げた。 投げては、主将で左投げの村田哲也中堅手を六回と七回に2度救援のマウンドに送り、仙台育英の反撃を最少失点で切り抜けた。九回の最後の攻撃も1点差でかわし、逃げ切った。 仙台育英は芳賀投手の不調が誤算。2点差に追い上げ、なお続いた七回1死満塁の好機で、村山徹外野手のライナーが三直併殺となる不運もあり、涙をのんだ。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ▽決勝 常総学院 103020001=7 仙台育英 100101102=6