ECBの金利変更、事前に設定された道筋はない-デギンドス副総裁
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁はCNBCのインタビューで、不確実性が依然として高いことを踏まえると、金利引き下げに向けて「われわれには事前に設定された道筋がないことはかなり明白だ」と述べた。
デギンドス氏は、地政学的リスク、中東やウクライナでの戦争、フランスの国民議会(下院)選が、経済と物価動向の評価を複雑にしているとし、今後数カ月間は「簡単ではない」と指摘した。
また、「インフレ率が、われわれの定義する物価安定の水準に収束すると確信している」としながらも、「われわれは非常に慎重でなければならない」と述べた。
ECBが今年あと何回利下げを行うのかとの質問に、「わからない。この点については相当明確にしてきた」と答えた。また、最近のフランス市場の動きについて、「無秩序」ではなく、起こりえる財政政策の変化を反映したものだとの見方を示し、「状況はコントロールされている」と述べた。
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原題:Guindos Says ECB Not Following Pre-Determined Interest-Rate Path(抜粋)
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Jana Randow