メガネの聖地・鯖江で創業65年。老舗メーカーの新たなチャレンジは軽量&高耐久なアイウエア
現在のプラスチックメガネのほとんどに使用されているセルロースアセテート樹脂。加工がしやすくしなやかでメガネの素材として最適ですが、自然由来の素材であるがゆえに熱に弱く、自然変形してしまう点が最大の弱点でした。 【3つのモデルを見てみる】 そんな課題を克服すべく生まれたのが、メガネの街・福井県鯖江市のFUJIKON HOLDINGSが新たに展開するブランド「HYPE」のメガネシリーズ(1万6500円)。セルロースアセテートに代わる先進樹脂であるHEXETATE(ヘキセテート)を使用することによって、アセテートの難点を克服し、さらにより軽量なメガネを作ることができるんです。
最大9mmの極厚フレームが個性をプラス
植物の繊維素材を原料とするプラスチックの一種・セルロースアセテート樹脂と似て異なる素材であるHEXETATE。フタル酸、エステル類、BPAなどの有害化学物質を含まず、リサイクル可能な人にも環境にも優しい素材です。 アセテート製フレームと同等の質感を持ちつつ、耐久性が高くフレームの収縮防止と変形防止にも優れ、さらに、従来使用していたアセテート樹脂に比べて約12%の軽量化にも成功しています。 そんなHEXETATEを使用し、鯖江の伝統的な職人による匠の技と最新のCNC加工技術を用いてつくられた「HYPE」シリーズは、その軽量な素材を活かした極厚のフレームが特徴。貼り合わせのない10mm超の生地から削り出した最大9mmのフロントは、圧倒的な存在感を放ち、個性をプラスしてくれます。 「HYPE」シリーズの展開は3モデル。 前面をレンズに向かって斜めに削るヨーロッパのヴィンテージフレームの「TVカット」を採用した「HYPE ヘキセテート ウェリントン」、フランスで「パント」と呼ばれるラウンドシェイプの「HYPE ヘキセテート ボストン」。 そして「TVカット」とアナログレコード盤の溝をイメージした彫金模様を施したメタルのブリッジとのコンビフレームの「HYPE ヘキセテート ボスリントン」をラインナップしています。 どれも、堅牢な5枚丁番を採用し、テンプルには飾り芯を内蔵するなど、ディティールにもこだわっています。 新素材により、軽くて快適で個性的でメンテナンスいらずの「HYPE」シリーズ。HEXETATE素材はこれからのメガネの主流になるかもしれません。
<文/&GP>