メッツのマナエア、「野球人生で最悪の瞬間だった」2年前のPS登板から完全変身!7回1失点で勝利投手、フィリーズにリベンジ
◇8日(日本時間9日)ア・リーグMLB地区シリーズ第3戦 メッツ7―2フィリーズ(ニューヨーク) メッツ(第6シード)は地元の地区シリーズ第3戦でフィリーズ(第2シード)に勝利。5回戦制のシリーズを2勝1敗とし、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。第4戦は9日(同10日)に当地で行われる。 先発したショーン・マナエア投手(32)は直球系の平均球速こそ148キロと平均的だったが、投球板の最も一塁側を踏んで左のサイドハンドから繰り出すクロスファイアを効果的に使い、7回3分の0を3安打1失点、6奪三振。ポストシーズン(PS)自身初勝利を挙げた。 2022年10月22日、マナエアはパドレスの一員としてリーグ優勝決定シリーズ第4戦で、4―3と1点リードした4回から登板。対戦相手は今回と同じフィリーズだったが、アウト4つを取る間に4安打5失点と火だるまになり、敗戦投手となった。 全米中継局FS1のトム・ベルドゥチ記者によれば、マナエアは「あれは野球人生で最悪の瞬間だった。何かを変えなければならないと思った」。そこで、即座にワシントン州にある科学的トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」の門戸をたたいたという。大谷翔平や同僚の千賀滉大らも利用する『虎の穴』の予約を取り、フィットネスや球種のレパートリーなど「投手として一からつくり直した」 同記者は「そして、32歳にして自らを完全に変身させる2年間の旅を経て、マナエアはおそらく『野球人生で最高の瞬間』を迎えました」と伝えた。 この日の試合終了後、左腕は「あのときどん底にいて、そしていまここにいることを思うと、あの全てに耐えられたのは本当に信じられない。超が付くほど自分を誇りに思うよ」と、当時を振り返った。 マナエアは今年1月5日、メッツと2年契約を交わした。同日、兄デビッドさんがガンで死去したことを知らされたという。その兄に敬意を表し、現在の背番号「59」を選んだ。(写真はAP)
中日スポーツ