日本が東京五輪金のフランスに大逆転勝ち 崖っぷちから3セット連取 石川祐希が33得点!/バレー
バレーボール・ネーションズリーグ男子第3週(22日、フィリピン・マニラほか)すでに決勝大会進出を決めている日本は2021年東京五輪金メダルのフランスにフルセットで逆転勝ちし、8勝目を挙げた(3敗)。フランスは7勝4敗。主将の石川祐希(28)=ペルージャ=がチーム最多33得点の大活躍で強豪撃破の立役者となった。0-2で迎えた第3セットに石川が5連続得点などで奪取。勢いに乗り、そこから3セット連取で試合を決めた。 【写真】移籍が決まったセリエA・ペルージャのユニホーム姿でポーズをとる石川祐希 日本が演じた大逆転劇に、日本びいきのフィリピンの観客から「ニッポン・コール」が沸き起こった。驚異的な33得点で立役者となった石川は「どちらもほぼフルメンバーで戦って、しっかり勝ち切る経験ができたのはよかった」と手応えを口にした。 相手ブロックを攻めあぐね、0-2とされる苦戦。だが第3セット、石川が局面を変えた。セッターの関田がボールを集めると、ブロックの横を抜いたり、当てて外に出したりと技術を披露。打てば決まる状態で5連続得点し、流れを奪うと、最終第5セットには3-3で石川がツーのバックアタックを決める驚きのプレー。これを機にリードを奪い、逃げ切った。 東京五輪金メダルのフランスは、世界的には身長が高くないが、守備力を起点とした総合力で世界の頂点に立った。東京五輪後から指揮を執るブラン監督の母国であり、日本が強化のお手本としたチーム。22年の世界選手権ではフルセットで惜敗しており、「自分たちのパフォーマンスを出して、どれくらい戦えるかを見たかった」と石川。五輪でもメダルを争う力があることを実証した。 それでも主将は「課題は多い。サーブで崩せないと簡単にやられる弱点は見えた。そこをつぶしていかないと」。その目は先しか見ていない。