読売新聞

　第50回衆院選が15日公示され、27日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入った。 【地図】福岡県の衆院小選挙区の区割り

　九州最大の繁華街、福岡市・天神を抱える福岡2区。5回目の対決となる自民党、立憲民主党の前議員に加え、新人4人が名乗りを上げ、1996年の小選挙区制導入以降、総選挙としては最多の6人が立候補した。住民の入れ替わりが激しい「都市型選挙区」で、各陣営は無党派層の支持獲得に注力する。

　5選を目指す自民前議員の鬼木誠候補は天神の警固公園で出陣式に臨んだ。候補を推薦する公明党の市議らが見守る中、「政治とカネ」の問題に触れ、「新しい自民党をつくっていかなければならない」と強調。「国民の命と暮らしを守り抜く」と語気を強めた。

　前回選で惜敗し、比例復活となった立民前議員の稲富修二候補は南区の西鉄大橋駅前で第一声。支援を受ける連合福岡の幹部らを前に、「暮らしや生活を支える人づくりを進めていく。与党を過半数割れに追い込むため、私を勝者にしてほしい」と声を張り上げた。

　日本維新の会新人の本司敬宏候補は西鉄大橋駅前で「家計の負担を減らし、未来への徹底投資で明るい日本にしたい」と主張した。

　共産党新人の松尾律子候補は天神でマイクを握り、「働く人の給料を上げ、社会保障の充実に取り組んでいく」と訴えた。

　参政党新人の黒石裕子候補は中央区役所前で第一声。「減税をしっかり行っていくことを一番に訴えたい」と述べた。

　無所属新人の沖園理恵候補は中央区の市科学館前で「既成政党の政治に絶望している方はぜひ私に期待してほしい」と呼びかけた。