【高松宮記念】ルガル混戦制す 素軽い脚さばきを披露 杉山晴師「ラスト12秒を切っている」
「高松宮記念・G1」(24日、中京) 春のG1シリーズが開幕。オープニングを飾るのは桶狭間の電撃戦だ。ここ数年、本命馬が不在となっているスプリント界だが、今年も例に漏れず混戦ムードが漂う。そんななか、主役を担うのは重賞連勝中の5歳馬ウインマーベル。3連勝で悲願達成を目指す。一方、データ班のイチ推しは新興勢力の4歳馬ルガル。こちらも前走で初重賞奪取と勢いでは負けていない。 うま屋が誇るデータ班が今週の重賞レースを徹底分析。果たして、導き出された馬は? ▼傾向(過去10年) 96年に芝6FのG1に昇格(以前は芝二千のG2戦)。98年に高松宮杯から現在の名称となり、00年から3月開催となった。11年は中京のコース改修のため阪神で施行。 ▼人気 1番人気〈1・1・2・6〉 2番人気〈2・4・0・4〉 3番人気〈2・1・3・4〉 4番人気〈1・0・1・8〉 5番人気〈1・1・0・8〉 19年が3連単449万円、20年が21万円、22年が278万円、そして23年が66万円と近年は荒れ傾向。 ▼馬齢 4歳馬〈3・3・2・31〉 5歳馬〈3・3・3・35〉 6歳馬〈2・4・3・35〉 7歳以上〈2・0・2・49〉 ▼ステップ シルクロー〈5・2・1・25〉 阪急杯〈2・2・3・37〉 オーシャン〈1・2・4・54〉 馬券圏内の30頭中22頭がこの3レースからの参戦だった。 ▼前走内容 勝ち馬9頭が5着以内かつ、負けても0秒6差以内だった。同じく9頭が4番人気以内に支持されていた。 ▼所属 栗 東〈7・7・5・104〉 美 浦〈2・3・5・45〉 海 外〈1・0・0・1〉 栗東所属馬が優勢。海外馬は参戦してくれば軽視禁物だ。 ▼馬格 勝ち馬9頭が前走時に488キロ以上と大型馬の活躍が目立つ。 ▼実績 勝ち馬7頭が重賞ウイナーだった。 ▼決め手 逃 げ〈1・0・0・9〉 先 行〈4・3・3・26〉 差 し〈4・6・7・68〉 追 込〈1・1・0・47〉 勝ち馬8頭が前走の4角を5番手以内で通過するか、最速上がりをマークしていた。 ▼注目馬 唯一、全項目をパスしたのは4歳馬のルガル。前走で重賞初Vを決めた勢いそのままに、頂点まで上り詰めるか-。 杉山晴師「1週前はイメージ通り。現状で与えられる負荷をかけました。ジョッキーもよく分かっているので、前半2Fを我慢させて、ラスト2Fでスッと伸ばしてくれました。この馬場でラスト12秒を切っていますからね」 〈1週前診断〉西村淳を背に栗東坂路でロードマイライフ(3歳1勝クラス)と併せ馬。4F51秒3-11秒9(一杯)で1馬身先着した。テンポ良くラップを刻んで、素軽い脚さばきを披露。追われてからも鋭く伸びた。気配は上々。