【ボートレース】河合佑樹がSG初優出Vで初のグランプリ出場決めた!~下関・SGチャレンジカップ
◆SG第27回チャレンジカップ(24日・ボートレース下関・最終日) ボートレース下関のSG「第27回チャレンジカップ」の優勝戦は24日、第12Rで争われ、1号艇の河合佑樹(37)=静岡=が、インから押し切って優勝。SG初優出Vで優勝賞金3600万円を加算し、初めてのグランプリ(GP)出場を決めた。G2「第11回レディースチャレンジカップ」の優勝戦は第11Rで争われ、1号艇の三浦永理(41)=静岡=が逃げて優勝。この結果、年末の住之江GP出場18人と、蒲郡クイーンズクライマックス(QC)出場12人が決定した。 河合が下克上VでSG初優出Vの快挙をやってのけた。本番は寺田祥が3カドに引いたが動じなかった。インからコンマ13のトップスタートを決めると寺田のまくり差しを振り切り、バックで突き放した。「絶対にSは行かないと、と思いました。1コーナーはしっかり落として回れた。舟足には自信がありました」と汗をぬぐった。 ウィニングランを終え、ピットで菊地孝平と抱き合うと涙があふれた。102期の同期も全員居残って声援を送った。「本当にありがたいですね」と笑みがこぼれた。 最後方からまくった。選考順位は34位。予備1位から繰り上がり参戦の坪井康晴よりは上だが、下から2番目だった。前検時の賞金ランクは49位で47位の坪井より下で出場34人中最下位。史上最大のジャイアントキリングでSG初VとGP初出場を射止めた。エースボートの後押しもあり、目立った実績のなかった21号機を「今までのSGでは総合的に見てトップ」という足に仕上げた。 SGデビューは2022年10月のとこなめダービーと遅い。19年7月、尼崎G2で優勝。20年クラシックの権利を得たが、G2V直後の8月、江戸川で周回誤認のミス。4か月のあっせん停止処分を受けた。クラシックの出場権も失い、出走回数不足でA2級降格も経験した。挫折を乗り越えて栄光にたどりついた。 獲得賞金は8551万円を超え、賞金ランクは13位までジャンプアップ。GP初出場も決めた。予選トップを決めた直後には「僕の腕でいいんですかね」と笑っていたが、今や立派なSGウィナー。胸をはって年末の住之江に乗り込む。
報知新聞社