「プールで見られるのが嫌、脱毛したい」…小学生でも大丈夫? 福井県内のエステサロンに聞いてみた
脱毛する大人は多いけれど、体毛の悩みは子どももおんなじ。今、小学生など低年齢の子どもにも、エステサロンや医療機関での脱毛が広がりつつある。小中学生から脱毛に通うのは早い? 成長期の肌へのダメージは? 子どもが脱毛したいと言ったらどうする? 子どもの脱毛を手がけている福井県あわら市のサロンに話を聞いた。 「プールとか習いごとをしてるときに見られるのが嫌などの理由で、低学年から悩んでいる子は多い」 こう話すのは脱毛&エステサロン「Relache(ルラーシュ)」のオーナー船木由香さん(35)。同店は2017年に開業。これまで小学3年から高校生まで約20人が施術を受けた。脇や手足、ひげを脱毛する子が多いそうだ。 「脱毛を始めるのに早い遅いはないと思う。基本的に小学3年から施術OKにしている」。メリットとして▽ストレスがなくなる▽肌荒れしにくい▽汗で蒸れない▽快適にスポーツができる―などを挙げる。 同店の機械は、毛を作る元となる部分の働きを抑える光(産毛にも反応)と、毛根を熱で破壊する光(太い毛に反応)を組み合わせて照射するハイブリッド脱毛。痛みなどの刺激はほとんどなく「少し温かいくらい」(船木さん)という。 1年ほど前に友人に体毛を指摘されて気になっていたという坂井市の女児(10)は、今年の8月から3~4週間に1度のペースで腕の脱毛を行っている。今では「毛が減ってきた。スイミングでも恥ずかしくなくなった」と笑顔を見せる。母親(43)も「子どもは毛深いという一言が気になってて悩んでいた。自信がついてきた様子なのでやってよかった」と話す。 船木さんは、子どもが長袖長ズボンを着たがったり、プールに行きたがらなかったりするなどのサインを親が見逃さないことが大切と指摘する。「子どもが体毛に悩んでいて、ずっと剃り続けるくらいなら脱毛してもいいのかなと思う。毛深いことが原因でいじめにつながる可能性もあるので、子どもの意見を聞いてあげてほしい」と話している。
福井新聞社