シーズン開幕会見に臨んだ東京GBの選手たち。ボードを持つのは（左から）柳田、古賀主将、戸崎嵩大副将（©TOKYO　GREAT　BEARS）

今月に開幕するバレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」に参加する男子の東京GB（グレートベアーズ）が2日、東京・代々木第二体育館で記者会見とファンに向けた決起集会を開催した。男女を通じて東京を本拠地とする唯一のチームは、初のプレーオフ進出とホームゲームのシーズン通算観客動員10万人を目標に掲げ、人気向上を加速させる。 平日の午前中ながら、ファンクラブ会員200人あまりで盛況となった決起集会。主将の古賀太一郎（34）が誓った。 「昨季の悔しさを胸にプレーオフに進出して、その先の（優勝の）夢に向かっていきましょう」 東京GBは昨シーズン、わずかな差で7位となり、6位までのプレーオフ進出を逃した。日本代表前主将の柳田将洋（32）は移籍初年度だった昨季を「悔しい思いをした」と振り返り、12日に東京体育館で名古屋と初戦を迎える新リーグに向けて「厳しい試合が続くと思うが、期待に応えられるように」と意気込んだ。 FC東京が廃部となり、クラブとして発足して3季目。一流アニメ会社協力の映像を流したり、選手入場で東京スカパラダイスオーケストラが生演奏したりと会場の演出には定評があるが、今季は元日本代表の大竹壱青（28）らが新加入して戦力も充実。両輪で観客動員の大幅増を狙う。 主催試合の総入場者数は初年度が4万4125人、昨季は6万2859人。久保田健司代表は今季について「10万人を目標に、バレーの楽しさや魅力を発信したい」と大幅増をぶち上げた。 昨季のVリーグ（男子）全体の観客動員は40万2270人。その4分の1近くを狙う壮大な目標へ向け、ホームゲーム22試合のうち14試合を東京体育館や有明コロシアムなど1万人収容の会場で開催する。 「皆さんと力を合わせないと達成できない。選手の勝利を一緒に後押ししていきましょう」。久保田代表は来場したファンに熱く訴えた。（只木信昭） ★韓国リーグから復帰の大竹　「五輪に感動」代表に意欲 1年間の韓国リーグ参戦から日本に戻る大竹は「SVリーグ発足で海外からすごい選手たちが来る。そんな中でやってみたかった」と力を込めた。パナソニック（現大阪B）所属時は点取り屋のオポジットだったが、中大時代以来のミドルブロッカーに転向。「五輪を見て感動した。彼らと一緒にコートに立ちたい」と代表復帰に意欲を示した。