【福島記念予想】幅広い世代が活躍するも高齢馬は苦戦傾向 7歳以上の馬は前走のレース格や内容が重要
今週の日曜日は、福島競馬場で福島記念(GIII・芝2000m)が行われます。 過去10年の福島記念での年齢別成績を見ると、3歳から6歳までの馬に良績が集中しています。特に4歳馬が20頭出走し3勝2着3回3着1回。複勝率35%、単勝回収率140%と優秀な成績を残していることは覚えておきたいところです。 【写真】フライライクバードのこれまでの軌跡 一方、7歳以上の馬は37頭が出走し2着2回3着2回と勝ち馬が出ていません。複勝率は10.8%、複勝回収率は39%と低調な数値となっています。高齢馬は年齢的に能力のピークを過ぎている可能性が高いですし、期待値もそれほど高くはないので過信は禁物と言えるかもしれません。 今年の福島記念にも7歳以上の馬は複数出走を予定しています。その中には人気になりそうな馬も含まれていますので、それらの馬の取捨選択が的中のカギを握っていそうです。しっかりとした根拠に基づいて評価を決めていきたいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 7歳以上で前走オープン特別以下に出走(ただし、前走上がり2位以内の馬は除く) [0-0-0-13]複勝率0% 該当馬:サトノエルドール、ダンディズム、フライライクバード ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるフライライクバードが該当しました。 過去10年の福島記念で馬券に絡んだ7歳以上の馬は4頭。この内、3頭が前走で重賞に出走。残る1頭は前走でオープン特別に出走し上がり2位以内の決め手を見せていた馬となっています。 7歳以上の馬については、前走でレベルの高いレースに出走していることや鋭い決め手を持っていることが好走条件と言えそうです。 該当馬に挙げたフライライクバードの前走はオープン特別で上がりは3位以下となっています。前走を勝ったことは評価できますがその時の3着以下だった馬の次走を見ると、大敗している馬が多く、相手関係に恵まれた印象があります。 今回は重賞で前走よりメンバーレベルが上がることに加え、斤量が前回から1キロ増となることもプラス材料とは言えません。 前走の結果を鵜呑みにはしづらいですし、高齢馬が活躍しにくいレースであることも考えると、ここは本馬の評価を下げて考えることも的中を得るためには有効な手段になるのではないでしょうか。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。